パンフルートの音出で柔らかくほのぼのとした音は特徴があってよろしいのですが、音の立ち上がりの面から見ると
少し困ったことが起きます。
パンフルート工房作のパンフルートは柔らかく・優しく・暖かく・ほのぼのとした音が特徴です。
DAJOERIさんの固く・厳しい音とは真逆の位置にいます。柔らかい音の動きは愚鈍なのです。
私の工房の楽器音作りは「自然の音をできるだけ壊さず再現する」ことを心がけています。
柔らかさや暖かさを引き出して固めの金属音には近づかないようにしています。
パンフルートで軟らかい音は表現上特徴があって良いのですが、固いシャキシャキした音に比べぼんやりとした形で
輪郭がはっきりしない音なのです。
音の立ち上がり(最高音まで達する時間と距離)も固い音に比べ時間がかかり(一万分の一秒の単位)距離も長く
なります。
これは固い音・軟らかい音のどちらかを選択すれば、いずれにせよ一長一短の性格が付いてくるのでいたしかたない
ところではあります。
演奏者は好みでどちらかの音を選び、特性を知ったうえで吹き方を研究されることを望みます。
パンフルート工房近くのホウライチクの竹林。 進撃の巨人が 現れた?
パンフルート製作工房では暖かみのある音を目指して楽器作りを行なっております。
購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは082-894-0854またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。