ヨーロッパで主流の音の立ち上がりの早い楽器と比べ、日本広島のパンフルート工房で作られるパンフルートは少し
時間がかかるように作ってあります。
パンフルート工房の楽器は音の立ち上がりが遅いのが特徴です。ここにも一長一短がありどちらが良いとも言い
切れません。
私はパンフルート製作を志した当初からヨーロッパの楽器を特にDAJOERIさんの楽器を手本に見よう見まねで作って
来ました。
私の工房で努力を積み重ね外観は遠く及びませんが楽器の発する音を比べられるレベルになった時、両方の音から
感じるイメージはDAJOERIさんの音は「固く鋭い音」でルーマニア舞曲の楽しく激しい音楽に合います。
一方私のは「柔らかく暖かい音」で日本民謡や演歌調のしっとりした雰囲気の音楽に合います。
DAJOERIさんの楽器を手本としながらも日本人の心はちゃんと手にする物質に乗り移るのですね。
それぞれの土地の気候風土・歴史で積み重ねて来た気性・空気感の違いで出来上がる音が決まって来るのだと強く
感じます。
風の音パンフルート製作工房では自然と共に生き自然の音を大切にした楽器作りを行なっております。
購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。