ぶらぶら人生

心の呟き

強風の置き土産

2015-11-20 | 身辺雑記
               (以下は、昨日の出来事)

 前夜、強風が吹き荒れた。
 ベッドに横たわって間もなく、枕元で、バシャッと、何かが崩れ落ちる音がした。
 強風のいたずら? と思いながら確かめることもせず、吹き止まぬ風の音を子守唄のように聞きつつ眠りに落ちた。

 朝食後、玄関や前庭周辺を眺め、落葉でひどく汚れているのに気づいた。
 強風の狼藉!
 T医院へ受診に出かける前に、落ち葉だけ掃いておくことにした。

 庭掃除をしながら、ふと前夜の奇妙な音を思い出し、何か痕跡はないかと、見渡した。
 一枚の窓ガラスに、穴が開いている!(写真)

              

 
 一体、これはどういうことなのだろう?
 急に気持がそわそわし始めた。
 強化ガラスを、風が壊す?
 風が、瓦礫を吹き飛ばしたのだろうか?
 強風なら、そんな予想外のことも、可能なのかどうか?

 窓下に何か凶器(?)が落ちていないかと、うろうろと探しまわったが、それらしいものは見つからない。
 人の仕業?
 しかし、その夜は、雨が降り、強風が吹き荒れていたのだ。
 そんな日を選んで、いたずらをする人はいないだろう。
 しかし、私にとっては、不思議で気味悪いことだった。

 とりあえず、修理を依頼しなくてはならない。
 いつもお世話になっている会社に電話し、事情を話して、午後来てもらうことにした。

 (強化ガラスが壊れたのは、初めてのことではない。
 それは、いずれも台所の窓ガラスであった。
 一度は、草刈り機が小石をはねたらしい、と想像できた。
 もう一度は、今回同様、原因を予想しにくかった。
 が、上の丘に保育園があった当時で、車の送り迎えが多く、その車のはねた小石が飛んできたのではないかと推測した。
 いずれも、全面に、細かいひびが入った。
 それは強化ガラスの特徴らしい。)


 今回は、壊れた窓が寝室で、車とは無縁の場所である。
 午後、業者が来て、窓ガラスを破壊した原因の物体はないか、みてくださった。
 窓下には、砂利が敷いてあり、その中から鋭利なものを探すのは、容易なことではない。

 この日は、普通のガラスで、応急措置をしてもらった。
 後日、強化ガラスを入れてもらうことにして。


 その後、思いつくことがあった。
 崖の草刈りのとき、礫が飛んできて、ひびが入ったのでは? と。
 そうだとすれば、11月2日以来、危険な状態が続いていたことになる。
 ひびの入ったまま、2週間以上、崩れることなく、ガラスは持ちこたえてくれるものかどうか?
 疑問は残るけれど、そういうことにしておこうと思う。
 
 ひょっとすると、強風が、<窓にひびが入っていますよ>と、教えてくれたのかもしれない。
 しばしば窓を開けることもしないし、家の周囲を歩いて、建物を点検する習慣もない。

 これからは、家の周りを二周することにしよう。
 草木を眺めながら一周。
 建物の点検をして、もう一周。
 老いの身には、ささやかな運動にもなるだろう。 


 予定通り、T医院で診察を受けた。
 出かける前から、神経が異常な興奮状態にあったので、血圧が上がっていることを覚悟していた。
 が、至極正常であった。

 この日は、草木の鉢は置かれていなかった。
 が、窓の外に、赤い実をたくさんつけた木があるのに気づいた。(写真)
 実がなるということは、花をつけている時期もあったのだろう。

 見ているようで、見落としているものは、実にたくさんあるのだろう。
     

       
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