※ 1面
集団自決は「軍関与」
教科書検定 訂正認める
「軍が命令」復活せず
2面 時時刻刻
迷走検定 苦い「80点」
執筆者間でも賛否
沖縄、「強制」残らず不満
反響を見誤った文科省
3面 社説
集団自決検定 学んだものは大きかった
30面
「集団自決」 教科書検定 記述どう変わった
複数的要因・背景を重視
沖縄戦・近現代史の専門家の意見(要旨)
沖縄戦の経過と「集団自決」
「集団自決」に関する教科書検定をめぐる動き
33面
沖縄の声 届いたか 「集団自決」訂正承認
「事実」書いた教科書を ●沖縄の教諭
「兄の言葉 うそなのか」 ●生存者の宮平さん
「日本軍」主語は評価 ●本土の市議
実態 理解されていない ●戦史研究者
今日の新聞には、「集団自決」に関する教科書の記述をめぐる問題が、多くの紙面を費やして取り上げられている。いろいろな角度から書かれているので、理解しやすい。
社説は、その書き出しにおいて、
<日本軍によって集団自決に追い込まれた。そうした表現が沖縄戦をめぐる高校日本史教科書検定で復活した。
教科書会社から出されていた訂正申請が文科省で承認されたのだ。その結果、次のような記述が来年度からの教科書に載ることになった
・日本軍の関与によって集団自決に追い込まれた住民もいた。
・米軍の捕虜になることを許さないなどの強制的な状況のもとで、住民は集団自決と殺しあいに追い込まれた。
今春の検定では、日本軍に強いられたという記述だけでなく、集団自決への軍の関与そのものも、文科省によって一斉に削られていた。
文科省の今回の修正について、あくまでも教科書会社からの訂正申請に基づくものであり、検定の撤回ではないという。しかし、沖縄などからの激しい批判を浴び、事実上、検定を撤回せざるを得なくなったということだろう。>
と、事の成り行きを解説し、最終段落には、次のように記して、論説を締めくくっている。
<今回の検定問題は、沖縄の県民大会などをはさんで9ヵ月に及んだ。その間に、多くの人たちが沖縄戦の実態を改めて学び、検定制度のいい加減を知った。その苦い教訓を今後に生かしたい。>
と。
今回の問題の骨子は、これを読めば、おおよそ把握できるというものだ。
※ be art
「ビブリ」(1874~75年) カミーユ・コロー (1796~1875)
(新潟県立近代美術館・万代島美術館蔵)
<なぜ視線が向かうのか>の題で記された文章を読みながら、絵画の鑑賞を楽しんだ。
画題の「ビブリ」とは、古代神話上の人物で、実兄への愛を忌避され、放浪して倒れ、自らの涙で溶けて泉になったという女性らしい。
この画面では、左側の木々の下の方に、ぼんやりと描かれている。溶けて泉となる前の姿として……。
新聞の紙面上で、一枚の絵画を鑑賞する、朝のひと時が楽しい。
(添付写真は、25日、木部の水準点から家まで歩いた折、その途中で出会った落日の景。太陽は、葦の向こうに傾きかけていた。)
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