ぶらぶら人生

心の呟き

夜空の花

2009-08-23 | 身辺雑記
 秋田の大曲で開催された花火大会の模様を、昨夜、BSハイビジョンで見た。
 山口、松江、玉川などで見た花火の、遠い思い出を懐かしみながら……。

 画面で見る花火は、臨場感、空気感に欠け、実物の美しさには遠く及ばない。しかし、大曲の花火を実況放映で見ることには、別の楽しみもあった。
 多くの花火師たちによって創られた、様々な花火の眺められること、解説者の説明を通して、新たな知識が得られることなど。

 昨夜は、<昼花火>も見せてもらった。
 縹色の夕空に、彩られた煙竜の妙!
 花火は夜のもの、とばかり思っていたのだが……。
 
 夜花火では、割物と呼ばれる花火について、一つ利口になった。
 何気なく見ている、夜空の大輪の花にも、単純な<八重芯>(言葉としては矛盾するようだが、芯を一色から二色に増やすことに成功したとき、<八重>と名づけられたのだろう。あくまで私の想像だけれど。)次第に複雑化した<三重芯><四重芯><五重芯>などがあるようだ。
 素人には、その違いを正確にとらえるのは難しい。なにしろ瞬間に炸裂する美しさなのだから。
 ただ、複雑なものほど美しいとは限らないらしい。
 今年の主流は<三重芯>、ついで<四重芯>。一つだけ<五重芯>が打ち上げられたようだが、解説者の話によると、出来映えの点で、必ずしも成功ではなかったようだ。
 高度な美を生み出すには、一二年の努力で、実現が可能なことではないらしい。

 創作花火には、テーマや物語があって面白い。
 主題にふさわしい音楽にのって、変幻自在に打ち上げられる花火も、夜空の音楽さながらである。
 創意工夫の結果として、夜空に咲く花に、優劣などつけがたい。
 みな美しかった!

 昨夜は、人工的な様々な華に、眼福の夜を過ごした。

 (写真は、テレビ画面に弾けた花火の一部。) 


             

             

             
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