今年最後の小春日和かもしれない、そう思った途端、戸外に飛び出していた。
久しぶりの午後の散歩である。海辺まで歩いてこようと……。
身近に紅葉の美しい場所があるわけではない。しかし、さりげない植物も今は自らを秋色に染めている。
上の写真は、海辺に降りる道の途中、小屋の壁面を飾っていた蔦の紅葉。自由気ままに壁を這っているだけなのだろうけれど、造形技術を心得ているかのような美しさである。壁面の左下の方には、実をちりばめた蔓草もある。
帰途の道、線路わきに小さな櫨(下の写真)が紅葉していた。
櫨は気取りのない美しさである。ありふれているため、それほど人目を惹く植物ではないが、紅葉の季節だけは存在感を示している。
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