ぶらぶら人生

心の呟き

ほんとうのやさしさは

2014-10-25 | 身辺雑記

        差し出された
        ジャケットは
        寒さに震える少女の
        からだにかけられた

        御嶽山の山頂の
        危機迫る
        噴火の中で

        見知らぬ青年の    
        見知らぬ少女への
        さりげない行為

        ほんとうの
        やさしさとは
        そのようなものだろう

        遠い昔
        お寺に詣でた日を思い出す
        長い石段をのぼるとき

        老いた父にそっと手を添えたのは
        甥のYだった
        まだ中学生の

        そのやさしさに
        私は感心し
        その光景を忘れない

        ほんとうのやさしさは
        他人(ひと)の心に
        小さな、しかし消えることのない
        灯をともす

                     (タブレットのメモより)

 追記― 10月26日朝 ― (昨夜読んだ本より)

   優しさというのは、喧嘩しないとか、おとなしいというのとは違うのよ。
   相手の気持を忖度(そんたく)出来るっていうのは、優しさの条件でしょう。


                        佐藤愛子の箴言集『ああ面白かったといって死にたい』より           


                
                 花壇に自生したタマスダレ(撮影 10月22日)
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