ぶらぶら人生

心の呟き

入院雑記

2014-01-28 | 身辺雑記
 昨日、S先生に、白内障の手術(右眼)をしていただいた。
 今朝、先生の診察を受け、経過良好とのことで、眼帯を外してもらった。
 そして退院。
 9時半には帰宅した。

 私が今まで見ていたのは、なんだったのかと思うほど、目にする風景が変わってきた。
 ただ、左眼の手術は終わっていないので、少々バランスの悪い見え方をしているようだ。
 右眼だけで見ると、遠い山並みが美しく、くっきりと見え、左眼だけで見ると、まるで黄砂やPM2・5のたちこめる中に、佇んでいるように見える。
 右眼は晴天、左眼は曇天。
 何という違いであろう!

 帰宅しても、驚きの連続である。
 まだ一方の手術だけなのに、活字も読みやすくなった。
 が、いいことばかりではない。
 キッチンのコンロ周りや、洗面所など、あまり気にしていなかった汚れが目につき、帰宅したばかりなのに、ごそごそ働くことになった。
 よく見えることはありがたいけれど、見過ごせないないことも増えて、負担が増加しそうだ。
 
 うんざりしたのは、自分の腕を見た時。
 痒みのもとになっている赤い斑点や、しみの浮かぶ、汚い皮膚。
 また、髪を洗って、ドライヤーをかけようと、鏡の前に立った時、
 ”これが、私の髪?”
 と、頭をかしげた。
 好みの色とはかけ離れている。
 一夜にして白髪になることもあるらしいから、色が変わったのかしら?
 と、考えたり…。
 白内障の進んだ眼で、ずいぶん<実>と異なる認識をしていたらしい。

 とにかく、右眼の手術は、無事に終わった。
 合併症という不幸に見舞われることもなく。

 昨日は、9時に入院の手続きをしたあと、以下のような手順で、手術までの時間が経過した。
   体温・血圧測定。(体温正常、血圧180余~90余) <9時25分>
         血圧は、手術中をピークに、夜7時半、最後の測定まで、異常な高さであった。
 検査室に移動して、
   レントゲン・心電図・血液検査。血の止まり具合の測定。(左耳に針をチクリと刺して) <9時半~10時前まで>
 担当の看護師Fさん来室。
   手術の順番(4人中の最後、およそ2時過ぎ)、事前の点眼、点滴などについての説明。その他、特別室使用について。 <10時半> 
 手術室の看護師Tさん来室。手術の概要を説明。 <11時過ぎ>                               
 手術前の点眼開始。11時  3種の目薬を、5分おきに。
          12時  同上。
          13時  同上。
          14時前 同上。
          その後、両眼に麻酔の目薬。
 13時半過ぎから点滴開始、15時半まで。
          黄色い液(抗生物質と血止めの薬とか)
          この時から、ベッドに横たわる。
          天井のスプリンクラーの穴がかすんで見えなくなる。(目薬が効いてきたらしい)
 14時15分、手術室へ。車椅子で。
          すぐ手術台へ。
          心電図、血圧計が取り付けられる。
          右眼の周囲の消毒。カバーで左眼が覆われ、手術始まる。
          先生の声は、「下を見て」「光を見て」「顎を挙げて」(下を見るとき、顎が下がるらしく)の3語のみ。

     (右眼に見えるのは深海の碧い世界。光は白銀の水晶のようなもの。途中から海底の方に、糸状の、アメーバのようなものが、蠢いているように思った。)

 読売新聞で、<白内障手術の一般的な方法>について書かれた記事(1月19日)を読んだ。

     小さく切開 ➡ 水晶体を超音波で砕いた後、吸引 ➡ 水晶体の代わりに眼内レンズを入れる

 手術経過の予備知識があったので、今、第2段階の処置中だな、と思ったりする。
 意識が遠のくのでは? と思った時、「終わりました」と先生の声。
 眼帯がつけられ、手術台を降りて、車椅子に乗る。
 手術終了。

 「血圧が、上がりっぱなしでした」と、手術室の看護師から病棟の看護師に伝えられた。
 自覚はないけれど、終始一貫、緊張の連続だったらしい。
 きっと、かなり臆病なのであろう。

 手術室が、思いのほか寒かった。
 看護師さんに頼んで、私の衣類を布団の上に重ねてもらう。
 ベッドに横たわっても、寒気がして、1時間おきに尿意を催す。
 次回はは、下着の重ね着をし、手術室に入る時の対策をしておこう。

 2時間の安静中、先生が病室に来られ、
 「気分は大丈夫ですか。手術は無事に終わりましから」
 と、伝えられる。
 薬剤師も来室。
 夕食後から飲み始める「フロモックス100mg」(術後の感染を予防する抗生物質)と、明朝、眼帯を外した後から使用開始の点眼薬2種類(クラビットとジクロード)を持参。
 使用上の注意を詳しく話された。

 安静時間が終わったのは、4時45分。
 それを見計らったように、妹夫婦と孫のAYAちゃん(中2)が見舞いに来室。


 以下、余禄。 

                             
                  病室の窓より(10時前)

  
            病室の窓より(5時半と6時前) AYAちゃん撮影

 病院でいただいた3食。
 病院食は、食材が工夫されている。淡白な味付けなど。
 量的には、少なめ。
 私は日常、はるかに多く食べている。年齢相応に、量を減らすべきかも。
 3食とも、残さずいただく。

  
      病院食(昼食) 手術前のため、ご飯は通常の半分 12時

  
                   病院食(夕食) 7時

  
                   病院食(朝食) 8時

             
                 お見舞いのチョコレートと苺

 再び、窓からの眺め。

  
                 退院の朝(7時半と8時半)


  AYAちゃんに学ぶ

 私のメモノートを見ていたAYAちゃんが、
 「おばちゃん、かんごしの<し>が間違ってる」
 と、指摘してくれた。
 私は、看護士と書いていたのだ。

 今は、看護士、看護婦の総称として、<看護師>というのが正しいのだという。
 
 帰宅後、明鏡辞典で、<看護師>を調べると、
   <女性の「看護婦」と男性の「看護士」とを統一した名称。法律で定め、平成十四年三月から使用。>
 と、その語の成立のいきさつが、明解に記してあった。
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