ぶらぶら人生

心の呟き

初散歩

2014-01-02 | 散歩道
 穏やかなお正月日和が続く。
 明日までは、日差しがありそうだ。

 午前中から午後にかけ、毎年のならいで、<箱根駅伝>を見た。
 見るといっても、テレビの音量を落として、本を読みながらの観戦。
 読んだ本は、昨日のブログで紹介した加島祥造著『ひとり』。

 箱根駅伝はいつ見ても、過酷なレースだと思う。
 頑張っても、思うようにいかないこところが、人間の人生に似ている。
 途中で棄権せざるを得なかった選手の無念さは、想像を絶する。
 また、チームにとっても、努力の報われなかった口惜しさは残るに違いない。
 個人を責めるわけにはいかないだけに、思いは複雑なものであろう。

 心身疲れたので、疲労を解消するため、午後2時半、散歩に出かけた。
 裏口の温度計を見ると、13℃もあった。
 冬らしくない気温である。
 散歩にとっては、ありがたい冬日和であったけれど。

 初めは、遠回りのコースを考えていた。
 (北浜まで行って、土田海岸に出るコース。)
 が、国道9号線を東に向かって歩き始めたとたんに、今日の調子では無理だと判断した。
 杖に頼っての散歩なのだが、最初の坂で、足の重さを感じたのだった。
 
 昨年、市から配布された<津波ハザードマップ>によると、私の家は、標高45メートルにある。
 海辺との標高差45メートル、往復に、かなりの坂道を歩くことになる。

 散歩コースを短縮したのに、今日は、思いのほか疲れた。
 夕食後のひと時、お正月早々、ベッドでひと休みした。

 元気回復の後、再び起きだして、ブログの投稿に取り組んでいる。


 結局、今日は、昔の散歩コースを巡ってきた。
 数年前、1年半にわたって、怠らずに歩いた、なじみの道である。
 四季折々の季節の匂いや、そこに存在するものを想像できる。
 が、歳月はすべてのものを元のままには留めない。
 当然、移ろいもある。


  

 まず、国道9号線脇にある、ヤシャブシの木を見上げた。
 まだ花の時期には早く、昨年の秋につけた実が、枯れたまま枝先に残っていた。

 枯れ紫陽花の一群は、いつもの場所に、今年も立ち枯れていた。
 いずれも、冬らしい風情だ。


  

       
 冬桜も、あるべき場所に、花を咲かせていた。
 ただ、その木の前には、ひと時、陶器販売の看板が出ていた。
 が、その看板が消えていた。
 その理由は、わからない。
 
 Tさんが毎年植えられる、路傍の花は、今年も咲いていた。
 お元気らしいと、花を眺める。

 
  

 海辺に植生する木は、今、赤色系の実をつけている。


  

 浜辺には流木が横たわっていた。
 どこからたどり着いたのやら?
 流木前の階段に腰を下ろし、しばらく海を眺めた。

 海辺周辺に立つ木々のたたずまいは、平地のそれと異なっている。
 強力な海風をまともに受け、まっすぐには成長できないのだ。
 人の性(さが)にも、通じるものがありそうだ。


  

 今日の海。
 大荒れの日ではないのに、波音だけは相当高く、騒々しかった。
 冬の海は心をかき乱すので、あまり好きになれない。


 私は、よく海辺に向かって散歩する。
 が、特に海が好きなわけではない。
 好みからすれば、<海>より、季節感の豊かな<山>の方が、ずっといい。
 ただ、楽しめる山が、近くにないだけである。
 

 下の写真は、帰途、家の近くで見上げた丘の風景である。
 青い空が、心地よい。

          
コメント
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