空を眺めに庭に出て、花壇に目を転じたとき、<あらっ?>と思った。
土の表面に、変化の気配を感じた。
土が盛り上がっている。
目を凝らすと、はっきりと緑が見える。
《ホッ!》と、感動。
チューリップの発芽!
私は、自分で球根を植えた経験が乏しい。
うまく発芽し、春には花を咲かせてくれるのだろうか、という自信のなさを覚えながら、球根を植えた。
まずは、発芽には成功しそうだ。
40個余りを植えて、今14の発芽がみられる。
思い描いたとおりの<チューリップの園>が誕生するかどうか、まだまだ分からないけれど、その兆しが見えたのは嬉しい。
これからは日々、花壇を覗くことになるだろう。
今日の午後は、曇りになるという予報だった。
空の様子を見に戸外に出たのは、11時前だった。
青天とは言えない。
やはり崩れるのかと眺めた空には、うろこ雲が広がっていた。
ところが、午後1時、窓辺がとても明るいので、また外に出てみた。
雲を探すのが難しいほど、空は晴れ渡っている。
低気圧の動きが、変わったのだろうか?
空は、実に変幻自在である。
だから、空を見上げるのは、いつも楽しい。