ぶらぶら人生

心の呟き

pcの買い替え

2013-06-28 | 身辺雑記
 9年前(2004年)、PCを始めたときから、PCのことは全て、ソコロシステムズのお世話になってきた。
 最初に手にしたのは、<東芝のウインドウズXP>であった。
 しかし、それは、しばしば故障した。
 エアコンなどでも、運、不運はある。
 東芝製品が悪いのではなく、ただ私の入手したものにやや欠陥があり、ただ運が悪かったのだと思っている。
 最後の修理以後は、問題もなく利用できた。
 
 PCが生活の一部になると、修理のために、パソコンなしの生活を送るのは、面白くなかった。
 そこで、一つが故障しても、心配しなくてもいいように、新たにPCを求めた。
 翌年のことだっただろうか。

 そのとき、ソコロシステムズが用意してくださったのは、<DELLのウインドウズXP>(今、使用しているもの)であった。
 そのPCは、至極調子がよかったので、先に求めた一台のPCは、予備として存在し続けるだけのことになった。

 今回の買い替えは、XPのサポートが、来年の4月で終了することに備えるためである。
 ソコロシステムズでは、XPに代わるものとして、<ウインドウズ 7)を勧められた。

 が、ちょうどその折、朝日新聞社が、土曜日の<be>に、「ウィンドウズXPの寿命」という特集を上・中・下の3回にわたって連載した。
 その記事により、それぞれのPCに、サポート期間があることを知った。
 <7(セブン)>は2017年の1月まで。
 新たに出た<8(エイト)>は2023年の1月まで、と。
 (私はPCについて無知であり、故障しない限り、永久に使えるものと思っていたのだが…)

 あと何年、PCを友として生きられるのだろうか?
 <7(セブン)>のサポート終了時期まで、元気でPCを楽しめるかどうか?
 確かなことは分からない。
 ただ7年後に元気でPCを使用できたとしても、その終了にあわせて、新しいPCに挑戦するのはおそらく無理だろう。

 そんなことを考えながら、PCの選択に迷っているとき、 鎌田實著『がまんしなくていい』を手にし、その一挿話として、<九〇歳の人気ブロガー>の話を読んだ。
 「さっちゃんのお気楽ブログ」についてであった。

 70歳で油絵を習い始め、77歳で短歌を、80歳でPCを購入、84歳でブログを始めたという堀江幸子さん、通称さっちゃんの話である。
 自分の描いた絵をアップし、日々の暮らしや遠い日の思い出などを綴ったブログとのこと。
 さっそく、PCを開き、ブログを探したところ、すぐ見つかった。
 優しい雰囲気の具象画と、やわらかい文章が綴られていた。

 鎌田實氏は、<新しいことに挑戦するのが大好き。こういう人はボケない。>という例として、上記のブロガーのことを紹介されたのだ。
 立派な人もあるものだ。

 私は、ふと父のことを思い出した。
 90歳を過ぎて、英語の勉強をしたり、句作をしたりしていた。
 ある日、パソコンをするのは無理だろうか? と、私は相談を受けた。
 私が定年を待たず退職して間のないときであったから、55歳くらいの時のことである。
 今ほど、PCが普及している時代ではなかったし、当時、私はパソコンに全く興味を感じていなかった。
 そこで、いい加減な対応におわった。
 90を過ぎ、視力も落ちている父が、もし挑戦したとしても、自信喪失に陥るばかり、無理をすることはない、と内心では思っていた。
 が、父は96歳で命果てる日まで、常に意欲的であった。

 あの時、私も一緒にPCを始めていたら、もっと飲み込みも早かったであろう。
 私が実際にPCを始めたのは、父の死後10年が経ち、喜寿を迎えてからであった。

 余談となるが、老人介護に、ネガティブな接し方はいけないと、つい最近、テレビで知らされた。
 <後悔先に立たず>だ。
 父にやりたいことをさせてあげればよかった! と。
 私はその他のことでも、父に制約を課した。
 例えば、外を歩くことなど。
 父は、70代も80代も、よく歩いていた。5キロから10キロ。
 今のように、まだジョギングやウオーキングが盛んではなかったころである。
 父は、先駆者のようなもの。
 自分の健康法として、生活の中に、ウオーキングを取り入れていたのだ。
 ただ、90歳になる直前に、血小板の減少その他、重篤な病を患った。
 が、父は気力?で恢復した。
 ただ私の目には、体力的な弱りが感じられたので、外歩きは禁じる形を取った。
 家の中の廊下を、早朝(私がまだ寝ているうちから)歩いていた。
 外を歩きたかったのだろうな、と今は思う。
 一緒に歩いてあげればよかった、とも。
 全て、後の祭りだ。
 亡き父に、ゴメンナサイ! と言うしかない。

 私には幸か不幸か、干渉する人がいない。
 自由に、といってもかなり覚束ない足取りで、これから先、老いの道を歩んでゆくことになるだろう。

 ところで、PCの話だが、私も、前述の<さっちゃん>のように、あるいは元気で90歳を迎えられるかもしれない。
 そして、90歳にして、PCを友とし、生きる愉しみを味わえるかもしれない。
 しかし、私は普段から、あまり遠い先を考えることができないでいる。健康には、あまり自信がないのだ。
 明日が分からないと、常々思っている。
 <来年のことを言えば鬼が笑う>というのは、真理を伝えていると信じている。
 それでいて、未来が読めないことも事実である。
 90歳で、PCに向かっている自分を仮想して、物事を進めるより仕方ないようだ。

 そこで、決断して選んだのが、<ウインドウズ8>の方である。
 ソコロシステムズのTさんは、私のために、二度も見積もりを立て直してくださった。
 そして、6月18日に、いよいよ取り付けてくださった。
 今度は、NECの機種を選んだ。
 画面上はかなり違っているけれど、私がPCですることは限られているので、日を待たず新しい機種中心にやっていけるだろうと思っている。
 今は、インターネットでの調べごとをしたり、ワード画面の使い方に慣れるよういろいろ手探りで試みたりしている。
 ウインドウズXPのサポート終了までには、後10ヶ月あるので、それまでにはかなり自在に使いこなせるようになるだろう。
 月に一回、ソコロシステムズのTさんが来宅してくださるので、分からないことは、その時教えていただくことにしている。

 下の写真は、<ようこそ>の画面の後に出てくる<スタート画面>(上)
       次いで、左下のデスクトップを開くと、出てくる画面。(下)

         

         
コメント
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