ぶらぶら人生

心の呟き

紅梅の古木

2007-02-07 | 散歩道
 時々生活のリズムが崩れる。
 今朝も、そうだった。
 日の出と共に起床、というわけにいかなかった。散歩はお休みにしようかと躊躇ったが、そうだ、妹宛に昨夜書いた、誕生日祝いの葉書を出すため、ポストまで歩いてこよう、と家を出た。
 郵便局は、いつも散歩する方向とは、逆方向である。
 一旦外に出ると、体が歩くことに順応し、ポストまでといわずもう少し歩こう、そんな気になって、灯台の入り口への道を下りていった。

 異なる道を歩けば、何か新鮮なものに出くわすから面白い。
 今日の出会いの第一号は、紅梅の古木であった。(写真)
 豪邸の庭先から少し離れたところに、この木はあった。
 小枝がすべて、ほぼ垂直に伸びて、その枝々に紅い花が咲き満ちていた。
 幹に目を向けると、二股に分かれた一方は、分かれ口に近いところから切断されている。既に枯死してしまったのだろう。
 その切り口や二股の辺りには、ノキシノブ(しだ植物)が生じていた。
 随分歳月を経た木のようである。
 長い時間を生き抜いてきた、そのものだけが持つ、ゆるぎない強靭さに感心しながら、しばらく佇んで眺めた。
 
コメント
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