ぶらぶら人生

心の呟き

椿の活け花 (草花舎)

2007-02-18 | 草花舎の四季
 草花舎の庭には、幾本かの椿がある。
 カテゴリー「草花舎の四季」を設ける前に、その椿について、二度書いたことがある。(<1月17日 この冬の椿 6><2月4日 この冬の椿 13>)

 喫茶室の幾箇所かに、季節の花、椿が活けてある。
 どれを見ても、場にふさわしい活け方がしてある。
 その中の一つ。(写真)
 左に伸びた枝には、3裂した椿の実(私は「かたし」と言っている)が、去年の名残をとどめている。不要な葉は切り落とされたのだろう。空間に余白の美しさがある。
 私は、いわゆる華道の、型にはまった活け方を好まない。が、自然に投げ入れたような場合でも、ひとりでに個性が出るもので、この、花を引き立て、場を引き立てた活け方に、いつも感心しながら眺めている。

 こんなちょっとした工夫が、居心地をいいものにしてくれるのだ。 
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初めての山菜 (こごみ)

2007-02-18 | 身辺雑記
 土、日はお天気が崩れるということなので、冬晴れの昨日、他用もあって、町へ買い物に出かけた。
 スーパーで、食材を眺めている目に、見慣れない食品が飛び込んできた。
 私は、食生活については、どちらかといえば保守的で、新しいもの、食べ慣れないものには、手を出さない方だ。
 が、私の目にした食材には、<春の香山菜 こごみ>と記されており、そのレシピまで紹介してあった。
 ゼンマイやワラビの類に似ている。
 これならいけるかもしれないと、買い物籠に入れた。

 1パックには、一人で1回に食べられそうな分量の<こごみ>が入っていた。(写真)
 出荷元が、「山形県天童市荒川 春の香生産グループ」とある。
 私が知らないだけで、以前から売られていたものかも知れない。
 とにかく私にとっては、初めての食材である。

 調べてみると、<日本全国の山地、平地に生える植物だが、特に東北地方に多い>と、あった。
 4,5月ころにゼンマイのような形で、芽を出すらしい。その芽が丸まっている状態のときのみ、食用となる点、ゼンマイと同じだ。
 私の求めた「こごみ」は、多分、促成栽培されたものだろう。

 丸くかがみ込むよな形で芽を出すところから、「こごみ」と命名されたのだそうだ。東北地方では、場所ごとに、「かくま」「くぐみ」「かくむ」「こごむ」など、様々に呼ばれるらしい。
 形から想像できるように、シダ類の多年草。具体的にはどんな植物か知らないが、「草蘇鉄(クサソテツ)の若芽」のことを「こごみ」というのだと知った。

 食材売り場の「こごみ」の傍に記してあったレシピは、胡麻和えであった。その他、クルミ和え、てんぷらなど、食材の生かし方は色々あるようだ。
 私は早速、夕食のおかずに、胡麻和えを作ってみた。
 タラの芽や蕗の薹のような、独特な風味や苦味はない。
 癖のない食品で、まずまず。が、ぜひもう一度買ってこようとまでは思わない。
 好みの問題だから、なんともいえないが、私には可もなく不可もなし、といったところだ。
 東北の春を旅して、そこで味わえば、格別の味わいがあるのかもしれない……。
コメント (1)
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