赤道儀の動きを体感

2020-01-18 11:27:03 | 天体観測
目標①

 赤道儀に載せた天体望遠鏡を使うと星の位置を表す座標(赤経・赤緯)データを元にして観察対象の星を望遠鏡の視野にいれる事が出来るらしいことは聞きしっていた。 でも実際にその作業を行って観察した事は一度も無い。 そんな赤道儀の乗った三脚に望遠鏡取り付けて、 北極星を対象にした極軸合わせもどきを実施したのだが、 極軸を固定後に、 「残る二軸を変化させれば、 広い星空の中の特定のエリアを視野に収めることが出来る」 その事が実感を伴わなかった。 その原因は平面的なX/Y軸の座標には慣れているが、 赤道儀の回転動作に依る移動メカニズムが大空の空間の中にどの様な軌跡を描いて移動するのか? イメージする経験が無い事が最大の障害の様に感じました。

 それで今朝も天文少年だった友人に電話して「目標の星を視野にいれる時の実際的手順」について聞いてみた。

 答えは 「調整つまみなんかじゃ無くて、 二つの軸を固定するネジを緩めて、鏡筒を大きく動かしてみたら」 との事だった。


目標②


目標③

 それで室内の壁面に目印を3つ置き、 極軸は固定して残る2軸をフリーにした状態で望遠鏡が壁面の3つの対象を視野に入れる事が出来るか体感してみた。

 接眼レンズを装着して、 壁面の目標を視認するのは距離があまりにも近すぎてフォーカスが合わない。 それで接眼レンズを取り外し、 接眼レンズ部分にヘッドランプを押し当て固定し、 その光が壁面の目標を捉えることが出来るか? そんな方法での確認実験です。

 鏡筒を両腕で掴まえてクリクリ動かしてみたら、 意外と簡単に壁面の目標付近に光を当てることが出来ました。 その大まかな動きをさせた後にその位置を保持する(固定ネジを締める)作業などを考えると「バランスウエイトの設定」や鏡筒本体を保持する位置(重心)の設定など、 赤道儀を扱う上での最初に設定すべき作業の重要性が体感出来ました。

 また、 今回は室内での60°程度の視野角範囲内での目標設定でしたが、 たしかに二軸の操作で任意エリアを視野に収める事が出来ると体感できました。
 
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