オリンパス OM-D EM1/EM5Ⅱ 試用

2016-02-29 19:12:09 | 雪の結晶撮影
 オリンパス社のデジカメに組み込まれているフォーカス深度合成機能やハイレゾショット機能(基本は1600万画素仕様だが、撮像センサーをずらしながら8回撮影して自動合成で4000万画素相当の画像を得る手法)が実際にどの程度の物なのか、 西新宿にあるデモ場・オリンパスプラザを訪れて試させて貰って来た。

 僕の意識ではOM-D EM5 MarkⅡでは両方の機能が内蔵されているものと想っていたが、 それは僕の調査不足でした。

実際は :

OM-D EM1 が持つ機能

フォーカス深度合成  ◯
ハイレゾショット   X

OM-D EM5 MarkⅡ が持つ機能
フォーカス深度合成  X
ハイレゾショット   ◯

フォーカスブラケット機能 ◯


(フォーカスを少しずつずらしながら指定された枚数を連射する。)

そんな訳でEM-1機と EM-5MarkⅡ機の両方を使ってそれぞれの機能を試させてもらった。


ハイレゾショット画像例


 メーカーの展示場を気軽に訪れて、 こんな事をやらせて貰えるのは「東京ならではの地の利」と言えます。

 また1時間半も付き合って下さった展示場の説明員の方からは、 「現行の機種でハイレゾと深度合成と両方の機能を持つ物は無いので、 次期製品の発表を待ってみるのも手かも知れませんよ」との提案を戴きました。 お世話になりました、有難う御座います。




 60mmマクロレンズ単独の光学系で雪の結晶に見立てた最大対角線長:3mmほどのプラスチック片をEM-5Ⅱのハイレゾモードにて撮影したものです。 絞り値 F2.8


 撮影装置4号機以来の、60mmマクロレンズと拡大用に昔のカメラから外した50mmレンズを組み合わせた光学系の撮影装置5号機:EM-5 で通常撮影したもの。 絞り値 F8

 いずれも画像編集ソフトを用いて、ほぼ同じ画像サイズになる様にしたものですが、 ハイレゾモードで撮影した画像の方がF2.8で撮影したにも係わらず、 やや斜めに置いた六角形のプラスチック片や、それを固定するための接着材部分も含めた、全体に渡るフォーカスの状態も良く、 マクロレンズ単独の良さ(2つのレンズの光軸ズレの心配も無く)良好な画像が得られた感触があります。 フォーカス深度合成よりも雪の結晶撮影に画素数が高いカメラシステムでの撮影の方が有効なのか? そんな思いがして来ました。

 さて、今後どうしようかな・・・  
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東京マラソンの日@2016

2016-02-28 20:09:25 | タナカ君的日常
 東京マラソンの今日、 随分花粉が飛んでいるらしく、 僕の目のはそれを検知して違和感を感じている。 その東京マラソンに2年ぶりに息子も出たようだ。 ゼッケン番号は「G nnnn」だとか、 ABC順に走りだすのだから、 「G」はその他大勢の真っ只中、 2年前には応援に出掛けてみたけれど、肉眼では走る姿を見つける事は出来なかった。 後で動画で撮影した中に姿が写っているのは見つけたが馬鹿馬鹿しいし、 スギ花粉も飛んでる事でもあるし、 今回は都心まで見物に出かける事はしなかった。

 そんな中、 どうやら今回もフルマラソン・コースを3時間台のタイムで完走したようだ。
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2015年の株取引

2016-02-27 11:36:06 | タナカ君的日常
 2015年分の確定申告準備で、オンライン取引している証券会社から同年の株取引履歴をダウンロードして来た。 一年ぶりに眺めるそのデータ、 夏頃迄は、もっぱら原油投信で証券コード・1699の売買に熱中していたのが判ります。 このテキストベースの表データをEXCELに流し込んで損益計算しなくちゃ成りません。 損した取引もあれば、利益になった取引もあって、 さて通算するとどうなりますか?
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ワンタイムパスワード

2016-02-26 10:03:20 | PC & Soft
 インターネット上で利用している銀行取引やメールサービス。 それらにアクセスするためにIDやパスワードを必要とする。 そのパスワード入力は今まで固定した文字列をキーボード入力する形であったものが、 ワンタイムパスワードなる使い捨て(その都度パスワードが異なる)形式へと切り替わろうとしている。 銀行取引の口座のそれは1年以上前からアナウンスされて任意の切り替え申し込みであったのだが、 ついに「本年7月をもってワンタイムパスワードに切り替える」と通知されている。

 今迄も取引先ごとに乱数表形式のプラスチックカードを持たせられていたのだが、 その保管に必要なスペースは所謂るプラスチックカードだったのに、 どうやら今後は小型とは言え、ディスプレイもついた電子機器なのだから、 「財布の中のカード入れスペースには収まらない」と心配になる。 いや財布にいれて持ち歩く事はしていないのだから、 本当の心配は電池を使用して動くであろう機器の誤動作や故障発生のによる不具合だ。 そんなので「取引に支障が生じる様だったら困る」って事ですかね。

 現実のインターネット取引と言えば、 毎月の口座残高の確認と、年に数回の不動産の賃料などを相手先の銀行口座への振り込みがあるだけ。 インターネット上での銀行取引なんか止めても、 それほどの不都合は生じない。 だから「他人に悪用される可能性がある、インターネット取引口座なんて閉鎖しちまおうか・・・」 そんな事も考えている。
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結晶融解と それが及ぼす影響

2016-02-25 11:27:47 | 雪の結晶撮影
 直近の草津温泉への雪の結晶撮影行での主目的、 それは雪の結晶を載せる3種類の素材を使用したステージの効果(違い)を見る実験であった。 それは当時概要を報告したように、決定的な違いは出なかった。 いずれも時間経過に伴って雪の結晶はやせ細り姿を変えて行くのだった。

 今日の写真でその様子を紹介すると同時に、 この結晶融解に伴う種々の事を書いてみたい。

1. 結晶融解の様子

 写真を撮影するために、 一枚の雪の結晶を絵筆で掬い取り、 ステージに載せる。 そして撮影に及ぶのだが、 周囲温度がマイナス2℃程度の環境では結晶はみるみる痩せ細っていく。 左右に並べた静止画像は、 フォーカス合わせを済ませた直後の写真と、 60秒経過した時点での画像です。

 その下に置いたGIF画像は動画ですが、 お使いの環境では動画として見えない方もいるでしょうが、 そんな方は普通のパソコンでご覧下さい。

 
 撮影開始時点の画像             1分経過後の画像


10秒間隔で撮影した動画


2. 結晶融解が写真撮影に及ぼす影響

 2-1.結晶のシャッキリ感

 
僕が撮影した写真


ロシアの写真家さんの写真


 ここに掲げた2葉の写真、同じ様な雪の結晶を撮影したものなのに、 なんだかシャッキリ感がまるで違う。 天から落ちてくる雪が出来る環境が違うために、 着地する雪の結晶そのものの形状が異るのは当たり前だし、 また照明の当て方でも随分と異なる絵になるであろう事も想像出来る。 しかし着地直後から、シャッターを押すまでに結晶の融解が始まり、 端部が丸まっこい感じになる事も考えられるし、 さらには動画で判る様に、融解の進展に伴って結晶の中心位置さえずれ動く事から考えると、 シャッタースピードに依ってはフォーカスボケを引き起こす事だって考えなくちゃなりません。 事実僕の撮影条件(F値:>10)では、時に依って露光時間が2~3秒なんて時だってありますからね。

 2-2. 被写界深度

 ロシアの写真家さんが発表されている数々の美しい雪の結晶。 それは毛羽立つ毛織物の上に落ちた雪の結晶が傾いて撮影された場合でも全体が見事なフォーカスに仕上がっている。


 僕の場合カメラのレンズに対して正対するステージ上に平面的に雪の結晶は置くのだが、 全面に渡ってシャープにピントのあった画像になりません。 この写真でも8時から2時の方向の結晶軸では先端までなんとかフォーカスしていますが、 その他の結晶軸の先端部分ではフォーカスしていない部分が生じてしまっています。 もしかして結晶が湾曲しているのでしょうか?

 もちろん被写界深度を高めるためにレンズの絞りを出来るだけ絞込む事はしていますが、それにも限度があるのです。 僕の撮影装置での限度とは過剰に絞り込むと、背景画像として使用しているデジカメモニタの液晶画面のドットが背景画像の中に出てしまう。 そんな事だったりするのです。

 そこで一般的な対処ですが、 フォーカスをずらして撮影した複数画像を組み合わせる「深度合成」機能があります。 僕が今使っているカメラ本体の OM-D EM-5(オリンパス)ではそれが使えませんが、 上位機種 OM-D EM-5 Mark2は 深度合成も出来るし手ブレ補正する目的で組み込まれている撮像素子を正確に移動する手段を使って、基本1600万画素の画像を4000万画素相当にまで高められるんだそうです。 「良いな、欲しいな」とはおもうけれど、 今回の実験で判る様に撮影対象が撮影中に動いてしまったら、 どんな事になるんですかね? 深度合成にしても、画素をUPする機能にしても、 複数回撮影した画像を合成して目的をたっしている。 つまり、「画素Up機能では複数回のシャッターを切る時間で1秒程度かかる」 そんなユーザーコメントを見た事があります。 だとしたら、 時間経過で形状が変化する雪の結晶の場合なんか、 画素数Up効果がどこまで期待出来るか? 不明ですね。

 来シーズンには極寒の地に旅して、 雪の結晶の撮影にトライしてみたいものです。 今年の夏は撮影装置や必要な道具をコンパクト化して、持ち運びしやすく作り直してみようと思います。
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人生を彩る趣味

2016-02-23 11:45:55 | タナカ君的日常
 燻製つくりを教えてくれたYさん、 いわゆる「田舎暮らし」の場として北杜市を選ばれ、ご夫婦で生活されている。 都会のサラリーマン生活をしていると「田舎暮らし」の言葉に憧れる人も多く、 事実、彼の住む地域には三百数十戸の移住者で構成するグループがあるそうだ。 そんな移住者が取り組んでみたくなる作業の一つに燻製作りもあったりする。 だから、その様な人々の需要を満たすべく、 地域のホームセンターの店内には、燻煙材や燻製器などの品揃えがなされているのだった。 Yさんによれば「韮崎や甲府地域の店では、そんな品物は手に入らなくなる」そうです。

 そんな都会からの移住者の方々は多彩な趣味を持っている人々の集まりであるらしい。 Yさんは作物が育つ暖かな季節には家庭菜園もやるけれど、 そのシーズンオフには山菜採りやクルミの実を拾うなどもやっている。

 さらに最近は焼き物作りを始めたそうで、 室内には作った陶芸の品々が置かれていた。


 この酒器もかれの手になる物



このとぼけた顔をしたのは「フクロウ笛」で背後にある吹き口を咥えて息を吹き込むと・・・ なるほど、 「ホーウ、 ホー」と鳴きました。 「欲しければ持って帰って!」そう言ってくれたから、 僕はフクロウ笛の一つと、 写真の酒器一組を貰って帰りました。 


 一方の奥さんはと言えば、 長坂町や小淵沢周辺で時折見つかる土器の欠片や石器を拾い集めて楽しんだり、 焼き物で土偶の模写品を製作していらした。

 さらに手作りパンに入れるために必要なクルミを拾う事に話がおよび、 一緒に行った友達は”くるみ餅”を作ったりする際のクルミを割る作業方法の薀蓄話で盛り上がりを見せていたのでした。

 こんな風に元気に暮らし、 医療機関の世話に余りならず、静か(?)に暮らしている僕らまで、「一億総活躍」のスローガンで駆りださないで下さいね  安倍首相にそんな内容のメールをだしたら、 「タナカさん、 貴方は1億からはみ出した、2千数百万人の一部で、対象から外れていますから、ご安心下さい」 そんな返信メールが・・・ そんな事はねーか。

 話題がタイトルから外れて来たので、このへんでお終いにしましょうか。
  
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燻製作り体験@北杜市

2016-02-22 19:13:22 | タナカ君的日常
 燻製作りには興味があって、昨年の安曇野暮らしの中では、 燻煙材にすべく桜の樹を拾って来たほどだ、 今年の新年会の折、 リタイア後に山梨県北杜市に移住したかっての同僚Yさんから 「僕の所では燻製作りもしているよ」との話を聞いて、 「いつか見せてくれませんか?」とお願いしておいたのだが、 今日実施される運びとなったのです。

 その事を桜の樹を一緒に運ぶ作業を手伝った友人に話したら「俺も参加したい」との返事、 そこで今日は八ヶ岳の山梨県側に広がる裾野の地・北杜市の知人の家を二人して訪問した。

 中央高速を走り、 午前10時に現地到着。 既に燻煙室を加温するための熱源であるコンロには着火した炭火が準備されていましたが・・・

 まず最初は、 手作りした燻煙設備の構造等を設計資料とともにを見せてもらったり、 燻製作りの大まかな作業の流れを聞きました。 そして10:30頃から作業開始となりました。


炭火のコンロを最下段に挿入しました。


燻製にする3種類の材料は全て下ごしらえが済んでいました。

小さな茹でホタテ :

 首飾りの様にタコ糸を通してありました。

卵 :  ゆで卵の殻は剥いてありました。

肉 : 豚の三枚肉と、ロースのブロック、

  肉は塩とハーブの混じった「クレイジーソルト」なるものを表面に擦り込んだ後、一週間ほどの熟成期間も済んでいました。


燻製用食材の肉には太い針金のフックを取り付け、



 燻製装置の最上部の金網部分に引っ掛けて吊るしました。



 燻製装置の庫内温度をモニタするために、バイメタル式の温度計の棒状の測温部分を庫内に挿入しました。(写真は燻煙中の煙が周辺に漏れ出ています)

 吊るした肉から滴り落ちる脂分が炭火の上に落ちて、それが燃え上がる不都合を防止するための受け皿になる容器(今回の場合適当なサイズのフライパン)を吊るされた肉の下に置きました。

予備加熱 : 11時~12時

食材の表面水分の除去を主目的とするそうです。

 庫内温度がおよそ40℃になるように装置の下部や上部蓋の空気穴の開度を調整して1時間ほど待ちました。

 その間に長坂IC近くの「Jマート」に行って、 燻製作りに使われる道具や燻煙剤、温度計等の売り場を見物して暇をつぶしました。

燻煙作業 : 12時~15時半

 今回使用した燻煙材は桜材の粉末を巨大な線香風(5x5x25cm)に固めた市販品を使用しての作業でした。


 一端に着火すると線香の如く、煙を出しながら、徐々に長さが減って、 およそ2時間で燃え尽きると言う。

 この燻煙作業中はコンロの吸気口を全開して炭火の火力を上げて、庫内の温度は80℃ほどに保ちました。

 待ち時間は近所の温泉施設で入浴して過ごしましたが、


 「途中経過のチェック」と称してのつまみ食いの時もありました。

 そして午後4時、 見るからに美味そうな色艶に仕上がったお肉や帆立貝(Top写真)をお土産に頂いて、帰途につきました。


 Yさん宅付近からの甲斐駒


 Yさん本当にありがとうございました m(_ _)m
夏にはぜひ安曇野は「ひのみのの家」に遊びに来て下さいね、待ってます。


 
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フォトショップのお勉強

2016-02-21 08:41:35 | 雪の結晶撮影
 分厚い無垢の木で作った大きなテーブルや太い樹を半割して作った椅子が置かれた室内空間、 ちょっと見たところ変わった趣向の喫茶店かとも想うが、奥の方には普通の椅子もあり、パソコンの乗ったデスクも見える。 「ここはなんだろう?」と思いませんか? この空間がパソコン教室「パソべる」さんの室内でした。 ここで知人の先生にフォトショップのお勉強をさせてもらって来たのです。

 雪の結晶撮影を趣味の一つとする様になって、およそ3年が経過した。 その間に撮影装置は5号機と呼ぶまでの変遷を遂げたのだが、 その多くはハードウエア的な部分の改良が主であった。 たとえば、マクロレンズの前面にさらにレンズを置いて拡大率をUpさせたり、 撮影対象の雪の結晶が溶けないように冷却ステージを組み込んでみたり、 背景画像としてデジカメモニターに表示される画像を使用する等であった。

 そして今、 カメラのレンズの絞込だけでは対処しきれない、撮影した結晶画像のフォーカス深度の様な事に目が向き始めた。 そこで「フォーカス深度合成機能」なんてのを持つカメラ本体が欲しくなったりしているが。 しかし先立つ購入資金に難がある。

 カメラ本体が持つそんな機能はパノラマ撮影などと同じく、複数画像を組み合わせて一枚の画像に仕立てあげる画像処理ソフトの力によるものだ。 ならば、 「写真を色々と加工する事の出来るソフトをまずは使って見るのも手かな」と想ったのだ。 しかし有名どころの「Photoshop」なんてのは余りにも機能が多すぎて敬遠したい気分だし、 昔は値段が高くって買えないから僕のPCにはインストールされていないのです。

 そんな状況の中、 昨日の記事で書いた様に碁盤を貰うために名古屋へ出かける用事が出来た。 名古屋といえば「パソべる」なるパソコン教室を生業としている知人が居る。 もしかしたら、 そこのPCではフォトショップも使えて、 「使用方法も手ほどきしてもらえる」かもしれない、 そう思いついて電話で問い合わせてみたところ 「Photoshop使えますよ、 教えて上げますよ!」と嬉しい返事をいただいた。

 夜行の高速バスに乗って、名古屋駅への到着したのが朝の7時過ぎ、 駅構内のコーヒーショップでモーニングセットの朝食後、 ”パソべる”さんへの最寄り駅、 地下鉄・東山線の「中村公園駅」へと向かい、 迎えに来てくれた先生の車で


パソべるさんの建物に到着した。


 先生の所には僕がフォトショップを使ってどんな画像処理をしたいのか事前にメールで伝えてありました。 USBメモリーに入れて持参した、 フォーカスをずらして撮影した3枚の画像ファイルを使い、 自動深度合成の実際を体験する事から始まりました。 当然、 自動機能では不十分(自分の意図した状態にならない)であったりしました。 それで3つのレイヤーに置いた画像の並び順を変化させたら処理結果に違いが出るか? 3枚の画像の中から、 ピントのあった部分を切り出して組み合わせる作業など、 色々と教えて貰いました。 解説本を買い込んで、レイヤーの結合など、 個別に使い方をマスターしようとしたら、 とんでも無く時間が掛かることだったでしょうが、 先生が居て、教えて貰えるとこんなに早く判った気分になれるのですね。 久しぶりの体験でした。

 個人レッスンの授業料をお支払いするつもりでいたので、自宅を訪問する際に手土産も持たずに伺ったたのですが、 「今回はレッスン料金なんて要りませんよ」と言われて、ちょいと困った気分になった僕でした。

 そして1時間ほども授業が進み、 深度合成作業の流れをマスターした頃に、  PC内部のゴミファイルのクリーンアップ作業を頼んであったユーザーさんがやって来て、(パソべるさんではパソコン教室の他に、修理などもしています) 



 そのクリーンアップの済んだPCの説明などのために、先生がそちらの対応に忙しくなり始めた頃合いに(時刻は壁面の時計によれば9時45分)、 授業のお礼を言って退出しました。

 その後、歩いて数分の中村公園駅近くのバス停まで戻り、 そこからは大治町方面に向かうバスに乗り、碁盤を譲ってくださる方のお宅に向かったのでした。
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焼け焦げた碁盤

2016-02-20 09:09:49 | タナカ君的日常
 名古屋が空襲に遭った時の焼夷弾による焼け焦げた跡のついた碁盤を貰って来た。 事前にそのことは聞かされていて、 「それでも良いですか?」との念押しもされた上で名古屋まで出かけて頂いて来たものだ。 写真がその碁盤、 盤面には火の粉が落ちて付いたであろう複数の凹み、 そして側面には炎であぶられて出来たであろう大きな黒化域が広がっている物だった。

 頂いて来た碁盤、 「気持よく囲碁の対局を楽しむための道具となるか?」 それは「否!」であろう。 でも有り難く頂いてきました。

 戦後70年を過ぎた今まで保存されて来たその碁盤、 戦争の負の側面を雄弁に語り掛けて呉れます。 実物を見た時に僕の心の中にはこんな風景が広がりました。 碁盤を愛用していたであろうご主人にとっては「傷を負った家族をいたわる様に保護し、 一緒にその後の長い人生を過ごして来たのであろうと」。

 一緒に頂いた碁石、 蛤の白石、 那智の黒石、 それも碁盤の上に置いて撮った写真、 その中央に置いただいぶ小振りで歪んだ形をした黒石、 「こんなのを100個以上も拾い集めたら、 囲碁の対局に使えるかも・・・」 そんな事を考えながら、随分昔に何処かの河原で拾った石なのだ。 これからは今回頂いて来た、 黒石の碁笥に入れて使うことにします。

 それにしても夜行バスに乗って名古屋駅に到着、 碁盤を貰ってからは午後2時半に東京へと戻るバス便でとんぼ返りした今回の旅、結構疲れましたが、 高齢で一人暮らしとなりながらも心の持ち方で人生を明るく楽しく生きていく様を見せて下さった碁盤の持ち主さん。


 書道を教える中の余技で描いた絵手紙が壁に飾られていました。 「笑えば楽し」 その言葉の裏にある人生の色々のお話も伺いました。 ありがとう御座いました。


 今朝は早速いただいて来た碁盤をもって、この話の切っ掛けを下さったサトウさんのお宅を訪れて、 昔からの友人であり、碁盤を譲って下さった方の近影やシャッキリと歩く姿をデジカメ画像で見ていただいた後、 件の碁盤と碁石を披露かたがた、 対局を楽しんで来たのです。
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長い電話

2016-02-19 09:18:14 | タナカ君的日常
 愛知県に住む年配の未亡人のもとを訪れて、ご主人が戦前から愛用されていたと聞く、 碁盤と碁石を貰うことになっている。 その方は我が公民館囲碁のクラブの会長(サトウ)さんとのお付き合いのあった方。 それで、 僕に「碁盤が貰えるけれどタナカ君どうかな?」なんて話が飛び込んで来て、名古屋までそれを貰い受けに行く事になったのだ。 相手の方にはサトウさんの自宅に伺った一昨日の夜にサトウ家の電話から僕も話をさせて貰い、おおよその到着時刻も打ち合わせておいた。

 そして昨夜、僕の自宅から電話を入れた時の事。

「私はサトウさんを存じあげて信用している訳ですけれど、 タナカさんの事はお顔も知りませんし、 どの様な方かもしりません」、「だからとっても不安ですのよ」、「昨今いろんな詐欺事件なども起きているでしょ」「云々かんぬん・・・」 延々と電話の向こうの話が始まった。 

 僕としてはお宅に伺う時刻が早まる可能性があるのを了承してもらいたくて電話を掛けたのだけど、 相手の方のおしゃべりが延々と続き、 言葉を遮るタイミングがなかなか巡って来ません。

 思い切ってこちらから電話した用件を切り出しました。 それは了承して頂けたのだけど、 こんどは無事に到着出来るか不安だとて、 あれこれ交通機関の情報を話しだしました。 「一番のお勧めはJR名古屋駅からタクシーの利用です、 料金は3千円はかかりません」なんて事から「最寄りの私鉄駅からの距離やタクシー料金」、 「名古屋駅の私鉄の駅を探すのに道に迷わないかしら」などと、これまた電話での長話が延々と続くのです。 どうも僕の叔母と同じく一人暮らしになって久しく、 そのため話し相手(お喋り相手)大歓迎人間になっているようです。

 貰える碁盤は空襲に依る戦火で焼け焦げが出来ている物だそうで、 それを見るのは楽しみではあるのだが、 訪問して碁盤を頂いて、立ち去るまで、どの程度の所要時間となることやら・・・


 「僕がサトウさんの知り合いである事を証明するために、 サトウさんの写真を持参して見てもらいましょう」 そんな話を最後に長い電話を切ることが出来ました。
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