月と木星の接近@22 Dec 2023

2023-12-22 23:02:35 | 天体観測

  天頂近くに在る月の視直径との比較で4~5倍ほど離れた左斜め下に明るく目立つ星が有った。

 

 「惑星だろうか?」そう考えて星座表「Star walk 2」で調べてみました。 すると月の周辺に惑星が表示されませんでした。

 肉眼で月明かりに負けずに目立っている星は何者か? 僕の見立てではくじら座α星(3等星)なのだが・・・ 同じくじら座の2等星であるβ星がそれらしい位置に見当たらない。 僕の判断は正しいのだろうか?

 

 

 そこで友人Fさんに電話したところ、 「木星じゃあないですかね、 それに月と木星の蝕なんてイベントだったら、天文ニュースで大騒ぎになってますよ、 Webを見て下さい」と諭された。

 

 それで調べてみました。  国立天文台のサイトに「月が木星に接近」の話題がUpされていました。

「なーんだ、Fさんの言う通りだよ」

 

 しかし「だったら、Star walk 2で木星を検索したときに表示された

月と木星は重なり合って居るような、この画面は何だったのだろうか?」

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月・木星・金星が日没後の空に勢揃い@23 Feb 2023

2023-02-24 19:07:24 | 天体観測

 昨日、 日没から1時間ほど経過した西の空に三日月・木星・金星が絶妙な間隔で並んで姿を見せていた。 60mm レンズで木立を左側に置いたアングルで撮影してみました。

 

 木星部分を縮小しないサイズの画像で見ると。 衛星が上下に3つほど写っていました。

 

 今日は午前中は日差しがあったものの富士山の姿は見えず、 午後3時過ぎには雨が降り出して、 夜の星空は全く見えません。 昨日撮影しておいてよかったです。

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水星 見物@03 Apr 2022

2022-05-04 10:29:29 | 天体観測
画面左側一帯:牡牛座の星々、  水星:画面右下

 友人の F さんが ”生まれて初めて生の水星を見た” のタイトルでブログ記事を昨日Upしたのを見て、 そういえば「俺って水星を肉眼で見たことって有ったかな?」と考えると同時に晴天だった昨晩は水星見物に西南西の空が見渡せる場所に出掛けて行った。 

 その結果だが、 カメラには水星が在るべき位置にそれらしき星の輝きが写っていたから目の良い人には肉眼で見えて然るべきだったと想うのだが、 僕は残念ながら「肉眼で水星を観た」の感覚はあやふやなまま帰宅した。

 iPad アプリ「スカイガイド」で当日の月と水星の位置関係を事前に調べていなかったら、 多分デジカメでも水星を視野に捕らえて撮影出来たか? 心もとなく思っています。

 日没前、 夕方5時半には夕食を済ませ、5時40分には家を出発しました。 国道16号に架かる「拝島橋」のやや下流の右岸堤防上に到着したのですが、 そこまで車を走らせている間に奥多摩の大岳山上空を分厚く覆う雲の中に太陽は姿を消しました。 陽が十分に沈み暗くなれば、 月も水星も太陽を隠した雲の中か、 その雲の少し上空の位置に姿を現すはずです。


大岳山上空を覆う雲 左側の煙突は拝島橋左岸ゴミ処理場


 日没後の空は明るさを徐々に失って行ったが大岳山上空一帯に広がるの雲の高さは低下する様子を全く見せてくれません。 その雲が乗った位置よりも北に並ぶ秩父や比企方面の山の上空には雲がない様子が見えていました。 意を決して国道16号を川越方向に向かって走ってみることにしました。 拝島の青梅線陸橋を通過する頃に助手席の妻が「月が見えた!」と声をあげました。雲が無い状態の空に月が見えているそうです。 そのまま川越方向への走行を継続、 米軍横田基地のメインゲート、 2ndゲートも過ぎた付近で駐車可能で夜空を見渡せる場所を探して左折し八高線を横断、 住宅街をウロウロしていたら、 農地と駐車場が隣接した良い場所を見つけました。



生の撮影画像、 コントラストや明るさ補正なしの状態


 三脚をセットして月を画面中央の上に位置する構図でシャッターを切ったところ、 右下に水星、 左下一帯に牡牛座の星々が写り込んだ絵が得られました。 ちなみにレンズは60mm レンズを使用。

 7時半頃に撮影を切り上げ新青梅街道を使って帰宅したのですが、 愛読させて頂いている睡蓮さんのブログによれば7時40分頃には地震があったそうです。 車で走行中には揺れを全く感じず、 地震が有ったことには気付きませんでした。



Top写真に対する変則的な画像処理は後日Upする予定
 
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45 Cap って何?

2021-09-20 08:08:59 | 天体観測
 2021年9月19日は久しぶりに良く晴れた一日だった。 夜になってもそれは続き、 時刻が22時を回った南の空には月と木星が並んで見えていた。 木星と土星は山羊座に在ったのだが、 木星を視野にいれて写真撮影した時に写り込んだ星の名前を知りたくて iPad に入れてあるアプリ・スカイガイドで調べて見た。 

 興味を持った星は木星の衛星の軌道面を水平と仮定すると木星の位置から70° ほどの角度の位置のその星に対して 45 Cap と記されていた。 さらにそれを延長した様な位置の星に 44 Cap と記されていました。 一体 ”Cap" って何? と思ってWeb検索してみたが、「なるほど・・・」と納得出来る解説に出会えて居ない。 星空については僕よりも知識豊富な山仲間の友人に、 夜遅い時間で迷惑だろうの気持ちはあったが電話をかけた。 その友人も知らないと言う。

 こうなったら三鷹にある国立天文台にでも電話して教えてもらおうか? なんて事も考え中。



iPad アプリ・スカイガイドの画面


当日の月


2021/09/21 追記:
Capは「やぎ座」、 Capricornの頭文字なのですね。なんと明快でわかり易いコメントありがとうございました。 
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オリオン座大星雲を狙ってみたら

2020-01-23 19:24:44 | 天体観測
Wikipediaから転載したオリオン座の星雲画像


 肉眼で視認可能と聞くオリオン座大星雲。 晴れた空に星が並ぶ夜空を300mm 望遠レンズを取り付けたデジカメで撮影したら、 そんな写真が撮れるか試してみた。 今の時期、 夜の9時頃の我が家のベランダからオリオン座はTop写真の様な配列で星々が並んで見えている。 大きな四角の縁にある星と中央部に三ツ星が見えているが、 星雲の在り処は街の灯りや湿度の影響か? 肉眼で確認出来なかった。 でもまあ、 300mm望遠レンズの視野は三ツ星の2つくらいは視野内に収めることが出来る。 だから三ツ星からのおよその位置を想定して望遠鏡を星雲が在ると思しき方向に向けて何枚かシャッターを切ってみた。

 当初撮影した中に星雲を捉えられなかったと思ったのだが・・・  改めて再確認してみたら、 一枚の視野の中に星雲らしき色合いの領域がありました。 南向きのベランダに設置した赤道儀、 北極星は見えないから、 極軸の設定は出来ないまま、 ただ星雲が在るはずの領域に望遠鏡の鏡筒を向けての撮影でした。


 結果、 当然と言えばそれまでだが、 星々は日周運動の影響を受けて1点の星像とはならず、たった10秒の露光時間の間に星は横に尾を曳いた絵になってしまいました。 下・中央付近の着色域はオリオン座大星雲と想われる領域



 ちなみに 撮影条件

ISO感度 1000
F4.0、 シャッタースピード 10秒

300mmレンズでは 10秒間シャッターを開けて置くと、 星はこれだけ移動するんですね。 また星が見える夜空になったら、 赤道儀の赤経つまみを操作して星像の流れを止められるか、 試してみよう。
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赤道儀の動きを体感 ー2

2020-01-19 11:56:17 | 天体観測
 昨夜、寝床の中で目覚めた後で赤道儀の赤緯と赤経を変更した場合には「壁面にどんな軌跡を描くのだろうか?」 と考えたり、 そのそも天体望遠鏡で星を観察する際に赤道儀を使用する目的は何か? などと考えたりしていたのだが、 昨日の引き続きで「接眼レンズ部分に光源を置き、 壁面に投影してみたら、 一目瞭然になるに違いない」 そう思って試してみた。

  Top写真で円周上の動きを示すのは赤経軸を中心に鏡筒を動かした(回転)時の軌跡を示し(青白いイメージ)、 左右方向に並んだ軌跡は赤緯軸をフリーにして鏡筒を動かした場合の軌跡(オレンジ色のイメージ)です。

 ちなみに赤経を表す目盛り板は円周上に24時間目盛り、 赤緯目盛り板には 0~90° の目盛りが刻まれています。

 この実験をしたことにより、 極軸を正しくセットした後、 赤道儀を使用して観察対象を視野に捉えると「天体の日周運動(北極星付近を中心とした回転)に依る視野外れを赤経つまみ操作だけで追尾出来る」であろうことがハッキリとイメージ出来たのでした。


北極星の赤経・赤緯データ

 さらにはどこに在るのか知らない星であっても、 星々の住所に相当するデータベースに記載された赤緯・赤経の値を使って望遠鏡の視野に捉える事も出来るそうだが、 今年の夏のヤナバ山荘の滞在中に、 どこか星がよく見える所に出かけて試してみたいと考えています。 
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赤道儀の動きを体感

2020-01-18 11:27:03 | 天体観測
目標①

 赤道儀に載せた天体望遠鏡を使うと星の位置を表す座標(赤経・赤緯)データを元にして観察対象の星を望遠鏡の視野にいれる事が出来るらしいことは聞きしっていた。 でも実際にその作業を行って観察した事は一度も無い。 そんな赤道儀の乗った三脚に望遠鏡取り付けて、 北極星を対象にした極軸合わせもどきを実施したのだが、 極軸を固定後に、 「残る二軸を変化させれば、 広い星空の中の特定のエリアを視野に収めることが出来る」 その事が実感を伴わなかった。 その原因は平面的なX/Y軸の座標には慣れているが、 赤道儀の回転動作に依る移動メカニズムが大空の空間の中にどの様な軌跡を描いて移動するのか? イメージする経験が無い事が最大の障害の様に感じました。

 それで今朝も天文少年だった友人に電話して「目標の星を視野にいれる時の実際的手順」について聞いてみた。

 答えは 「調整つまみなんかじゃ無くて、 二つの軸を固定するネジを緩めて、鏡筒を大きく動かしてみたら」 との事だった。


目標②


目標③

 それで室内の壁面に目印を3つ置き、 極軸は固定して残る2軸をフリーにした状態で望遠鏡が壁面の3つの対象を視野に入れる事が出来るか体感してみた。

 接眼レンズを装着して、 壁面の目標を視認するのは距離があまりにも近すぎてフォーカスが合わない。 それで接眼レンズを取り外し、 接眼レンズ部分にヘッドランプを押し当て固定し、 その光が壁面の目標を捉えることが出来るか? そんな方法での確認実験です。

 鏡筒を両腕で掴まえてクリクリ動かしてみたら、 意外と簡単に壁面の目標付近に光を当てることが出来ました。 その大まかな動きをさせた後にその位置を保持する(固定ネジを締める)作業などを考えると「バランスウエイトの設定」や鏡筒本体を保持する位置(重心)の設定など、 赤道儀を扱う上での最初に設定すべき作業の重要性が体感出来ました。

 また、 今回は室内での60°程度の視野角範囲内での目標設定でしたが、 たしかに二軸の操作で任意エリアを視野に収める事が出来ると体感できました。
 
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