皆さんの自宅にも証券会社や銀行筋からNISAの勧誘と思しき電話が掛かって来ているでしょうね。 我が家にもこの所何件もの電話が掛かって来ています。
金 : 「こちら○△ともうします・・・」
僕 : 「もしかして、ニーサの勧誘かなにかでしょうか?」
「だったら、 聞く気はありませんから」
こんな短いやりとりで電話は切ってます。
”金融商品の取引で出た利益に対して新設されるNISA口座に対しては税金が掛かりません” そう言われたってお得感は感じない。 だって年に百万円の入金制限があって、その金額で生み出されるであろう利益って幾らになるのさ?
5年ものの国債で利回り0.2%だとして年に2千円。 2千円の利子に掛かる税金は税率20%で計算して400円。 400円を得するために新たに口座を作って、資金を預けますか?
「投資信託等ではもっと良い利回りが期待できます・・・」 そんな話もあるでしょう。 しかし僕は証券会社などが売りだしている投資信託の運営には昔から、胡散臭を感じてますからパスします。 だって彼等は元本からはしっかりと自分たちの取り分の管理費用を確保している。 その一方で投資者に対して、 運用で出した利益からきちんと分配金を出しているのか? 「タコが自分の足を喰っている」そんな状態の配分金なのか? まったく本当の事が判りませんもの。 例えどんなに綺麗に印刷された資料を見せられたとしてもね。
それとね、 投資信託から5%の配分(5万円)金があったとしましょうか、 その時の税金は1万円、それを差し引かれても残る「4万円が得られれば良し」 そう思いませんか?
5年の期間のうちに毎年許される資金を目一杯投入すれば、元本は5百万円にまで増える、それに応じて利益も増える。 それは確かかもしれません。
だから若者が投資のための種銭を積み立てる、 そんな目的でNISAの口座を新たに作る、 そんなのに反対はしません。 けれど既に5百万円以上の資金を手持ちしている年寄りが 「NISAを利用してより多くの利益を得よう」 そう考えるのには疑問を感じます。 ただ世の中はそう考える金持ちの年寄りが多いだろうし、このところの金融機関の力の入れ方を見ると、 銀行預金やタンス預金からNISA口座へと資金は積み上がってくるでしょう。
その結果株式市場の取引が拡大する可能性は充分考えられます。 そんなNISAの影響で、株式や投資信託の市場取引が拡大するのを見越して、 株を少し買い増してみましょうか・・・
そんな時の株の取引は、従来からの取引口座で行えば良いのです。 思惑が外れて損が出たら損益通算ルールで利益を減らし、 幸いにも利益が出たら、規定の税金を支払う。 それでなんの問題も無いでしょう!! だから僕は NISA の口座は作りません。
この所、逆張りで購入した株価のチャートが反転し始めたので 「規定の税金を払えば・・・」 と気分がでかくなってるところです。