カムチャッカの旅-7 (最終回)

2013-07-31 07:08:25 | 海外旅行
 打出の小槌と宝船、「それってカムチャッカと何の関係があるの?」と思うでしょ。 実はこれ、ツアー同行者の作品なのです。 材料は桃の実の殻だそうです。 倉敷から参加されたご夫婦のご主人は小学校6年生の頃から、桃の実を利用した細工を続けているのだとか。 美術工芸関係を生業にされている若い女性参加者がこの携帯ストラップに取り付けた素敵な根付に目を止めて、写真撮影に及んでいたのです。 僕も「おっ素敵だね」そう想って、料理皿の下に引かれたナプキンの上に乗せて、写真を撮らせてもらいました。 ついでにブログへの掲載許可も頂きました。

 そして話は、現在は猿を彫っていて、「もう少しで完成する予定」だと聞きました。 申年の僕は猿の根付なんか欲しいなと想った事ありましたので、「僕、申年なんですよ」と言ったところ 「おおっ、同学年じゃないですか?!」そんなことで話が盛り上がったりしたものです。 ちなみに製作者、僕とは1ヶ月違いの同年令でしたが、 リタイア人間の僕とは異なり、現役の社長さんでした。 宝船の小さな窓なんか、どうやって彫っているのか聞きました。 手作りした小さな刃先の彫刻刀を使っているとか、 さすがもの造りしている会社の社長さんです。


 さてカムチャッカの旅の記事、これで連載の最後とします。


   立ち寄り先をGoogle Earth上にしめした図です。
 図中の黄色い線はホテル・フラミンゴ(ここは安い価格のカムチャッカツアー御用達の宿みたい)からタクシーに乗って街へ出た時のおよその経路です。 距離は37km程度ですが、街を外れるとホテルまで草地や畑が延々と続くだけの道路だとわかります。


 図中の立ち寄り先のの緯度経度を示す座標データを載せて置きます。 興味の有る方は、Google Earthを使って場所の確認をしてみて下さい。 拡大して行くとアバチャ山BCなんか施設の建物が散らばって居るのが見えますし、 レーニン像は影でその大きさが想像出来ますよ。 本当は「場所」と指定するピンのデータはメールで送れて、それをクリックするだけで目的の緯度・経度の場所にジャンプさせられるらしいのだけれど・・・ 僕はまだその方法を理解してないので生の緯度・経度データを載せておきました。

立ち寄り先       北緯      東経
アバチャBC    53°15'34.04"N  158°44'29.38"E
ラクダ山      53°16'16.79"N  158°45'48.43"E
林道入口     53°12'13.39"N  158°32'19.41"E
Airport       53°10'5.10"N  158°25'39.72"E
Hotel Framingo  53° 0'8.70"N  158° 16'17.12"E
レーニン広場   53° 1'25.32"N  158°38'44.32"E
博物館       53° 0'45.45"N  158°39'3.90"E
戦車         53° 2'14.48"N  158°39'26.16"E
大きな教会    53° 2'53.94"N  158°38'57.24"E
自由市場      53° 3'22.06"N  158°38'9.84"E
持ち帰り弁当店  53° 3'4.05"N  158°38'24.00"E
スーパマ^ケット     53° 3'48.65"N  158°38'25.74"E
海岸の花見物   52°57'3.15"N  158°47'38.78"E



 最後にもう一つ、「カムチャッカの旅-1」でUpした着陸前の飛行機から撮影したアバチャ山の風景の中には「ラクダ山」の姿が小さく左側に映り込んで居るのに気が付きました。その近くにあるBCまで六輪駆動車で入ったのです。
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カムチャッカの旅-6

2013-07-30 07:28:28 | 海外旅行
 短い4日間のツアーの記事が6回目、「ちょいと引っ張り過ぎだろう」 そんな気がしないでもないが・・・

 <親切なおばさん その1>

 クレジットカードで現金を引き出すべくATMの前に立った僕、画面の表示はロシア文字、 英語表示への切り替えを期待して眺め廻したが、それらしいボタンが見当たらない。 右隣のATM機を操作していたおばさんの操作が一段落したタイミングで話しかけてみた。 「表示をEnglishに出来ませんか?」と日本語でね。

 そしたら多分「それは出来ないのよ」と言いながらカード挿入後「右下のボタンを押してご覧」と言う風に指さしてくれた。押すとPINナンバーの入力を促す様な画面に切り替わった。 4桁のPINナンバーを入力して[ENTER]っぽいボタンを押すと次の選択肢をロシア文字で表示した画面が、 そこでまた「キャッシュが欲しいんです」と日本語を大声で行ってみた。 おばさんはまたもや とあるボタンを指さした。 それを押すと500,750、1000、2000,そんな数字の並んだ画面が出て来ました。 その頃には左隣りのATMを操作していた大学生くらいの年頃の兄ちゃんが英語を使って参加して来てくれました。 とりあえず2000ルーブルあれば帰りのタクシ代金と昼飯食ったり、バスに乗るのに充分でしょう。 出てきたお金は千ルーブル紙幣で2枚。 めでたしメデタシです。 「おばさんありがとう!」。

 <親切なおばさん その2>

 街中のプラプラ歩きを午後の2時前には終えて、レーニン像の建つ広場でのタクシーとの待ち合わせ場所へバスで向かいました。 「どのバスがそこに連れて行ってくれるか?」 それは午前中に乗ったバスの路線番号"21"を記憶しておいて、その番号を付けたバスの到着を待って乗り込んだのです。

 待ち合わせ時間までのゆとりは「郷土博物館」だったかで時間調整! そんな積りでレーニン像のバス停を一つ通り過ごしたバス停で降りました。 博物館はレーニン像から徒歩10分程のはずでしたから。 「場所は聞いたほうが早いだろう」そう考えて「地球の歩き方」誌の当該ページを開いてバス停で待っていたおばさんに声をかけました。 現地での表記もあるその記事と建物の写真を見やり、 あっちの方向と指差しながらも・・・「私に付いていらっしゃい」と見える身振りをしてくれました。 「近いんだよな」 そんなつもりで付いて行きました。 そしたら降車したバス停から2つ先のバス停近くに博物館はありました。 ただし火曜日で休館日でしたがね。

 でも、おばさん達 「本当にご親切、ありがとうございました」 m(_ _)m


 < 話しかけるおじさん >

 木造の小規模な教会に隣接した公園、 先っぽに☆形の飾りを乗せたモニュメントを撮影していた時、遠くで妻に近づく小父さんがいた。手には大きなビールの缶を持っている。

 近づくと「I am sea-man 」そんな小父さんの言葉が聞こえてきた、 どうやら船に乗る仕事をしているらしく、片言の日本語も。 タクシーの待ち合わせ時刻があるので妻を促すと、 「さよなら」と日本語で言ってくれました。

 アメリカのアーチーズ国立公園に近いホテルで話しかけて来たオジサン、青森の米軍・三沢基地に勤務していた事があると言っていた。 どこの国でも「あれっ」と思うような人が日本と接触を持っているのです。 夕刻訪れたモニュメント・バレーでの事、インディアンの小父さんだって「Hellow」の言葉に「こんばんわ」の時刻に合わせた日本語を返してくれたものなー!

 旅先で「日本語なんて判りゃしないだろう」そんな感覚で現地の悪口など話すツアー客もいますけど・・・ 案外聞こえていますよ、現地の人に。 気を付けなくちゃ。

 さて街歩きの時の写真を何枚か載せて締めくくりとしましょうか。


見晴らしの良い位置に建つ玉ねぎ屋根の教会のテラスから見たアパート群です。


銃器を売る店


木造の教会

そこで祈る人

虫のゆりかご

弁当屋の店内で 選んだ食べ物


お菓子売り場で


日本からの中古車


 もう一回だけカムチャッカの旅に関連した記事をUpするつもりです。
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松本水輪花火大会

2013-07-29 06:45:33 | ヤナバ生活
 ヤナバにやって来て2日目の夜、「松本水輪花火大会」と名付けられた旧・波田町の梓川畔で行われる花火大会に出かけて、 昨年秋に購入したオリンパスOM-Dカメラを使い、 初めての花火の試し撮りをして来ました。

 当日の夜の安曇野地域の天気予報は雨の確率が60%程度と高い予報でした。 ヤナバでも朝方は陽が出ていたと思ったのに、俄に雨が降ったりして夜の天気に期待がもてません。 それで例年通り、松本市の留学生応援ファミリーの行事で催される留学生達と一緒の花火見物に参加予定だったのですが、 世話役のショージ君に「不参加」の断りを入れて、 大町市にある「アルプス囲碁村会館」で午後は囲碁の対局をして遊んでいました。

 しかし大町で見上げる空は雨が降りそうにないまま天気が推移しています。 4時過ぎて対局の区切りが着いたところで方針変更、花火見物に出かけることにして、波田の花火大会を目指して出発しました。

 一度不参加と断りを入れた花火見物の(打ち上げ地点から400mもない)席にノコノコ行くのは気まずいし、「雨が降っても車の中から撮影可能な場所があればそれに越したことは無い」 そう思って場所探しをしました。 山菜採りの場所と同じで花火見物の場所も秘密にしておきたいので明記しませんが、花火打ち上げ地点からは直線距離にして1kmの距離「国道と同じレベルの高さにある河岸段丘の縁」としておきます。


 この様な 美しい花火写真を発表されている他の方の写真をみると、前景に水面があったり、打ち上げ地点が見渡せたりしますが、 今回車を置いた場所はそんな絶好の撮影ポイントではありません。

 撮影に使用したレンズはこの所、なんにでも愛用している60mmマクロ。 撮影条件はモードをマニュアルにセットして、シャッタースピードを「バルブ」にしてみたり、2~3秒にしてみたり、 絞りもF値をあれこれいじって撮影にトライしてみました。

 Topの写真は連続した打ち上げ花火の開いた花の無い余韻みたいな時間のそれですが、星雲の周辺に見える星々と言った雰囲気が漂って、自分では面白いと思って選んだのですが、どうでしょう?

 一般的な絵柄となった、その他の写真を幾つか並べて置きましたのでご覧下さい。












 
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カムチャッカの旅-5

2013-07-28 11:29:20 | 海外旅行
 カムチャッカの旅の三日目、丸々1日のフリー行動をどうしたか・・・ お話しましょう。

 ホテルからおよそ40km弱の距離をタクシーに乗ってペテロパブロフスク・カムチャッキーの街に出かけました。市内の移動はバスに乗ったり、歩いたりして、昼時には弁当屋さんの店内で量り売りの食べ物を選び、小さなテーブルで食事をして来ました。

 タクシーの予約ですが、前日の観光が終わってホテルに戻って解散した後に、 現地ガイドさんにお願いして朝の9時に迎えに来てもらえるように手配して置きました。 当日は「本当にタクシーが来てくれるか?」 と心配しながら待ちましたが、 9時5分前にはやって来てくれました、予想外に時間に正確です。 そして街の東端近く、レーニン像のある広場近くで下ろしてもらい、その時に午後の3時に迎えに来てくれるよう頼んだのです。これまた待ち合わせの15分以上前から待っていてくれたみたいです。 料金は片道で1200RUB(4000円程度)請求されました。

 商店やスーパーマーケットが集積している中心部は昨日の観光の最後にバスで立ち寄っています。 その時に通過した道路の記録はGPSで取ってありますので、アバチャ湾沿いの東西に長い道路は画面で確認が可能です。 レーニン像のある広場へは初めて来たルートでしたが、 昨日通ったルートとの位置関係も把握出来ています。だから迷子になる心配は無いのです。 と言っても「旅先で道に迷う」そんな楽しみは失われる訳ですから、 どっちが良いのか考えものではありますがね。

 さて、街に向かうタクシー料金の支払いに必要な現地通貨ルーブルはツアーに同行した方から融通して貰って支払いに当てましたが、 昼食や帰りのタクシー料金等の支払いには足りないほどのルーブルしか手持ちがありません。 どこかATMの有りそうな場所に行ってお金を引き出す必要があります。 そこで造船所のあたりまで、

 こんな太り過ぎのオバサンの姿を写真に収めたりしながらプラプラ歩きをした後で、 そこが始発っぽいバスに乗って中心部に向かう事にしました。 「町外れの造船所へやって来るバスは多分街の中心部に戻るに違いない」そんなヤマカンでの乗車です。


 公共のバスに2回乗りましたが、運転席はしっかり壁で仕切られた作りになってました。


 そして料金の受け渡しは運転席脇に置かれた、こんな四角い浅い窪みを持つお皿に小銭を載せて受け渡しするのです。写真は我々のホテルの売店窓口の物ですが、バスの車内でも同じサイズの皿でした。

 この周辺はハングル文字を使う人達の住む地域に近いらしく

バスの車内、時によってはバスの行き先表示板にもハングル文字がありました。

 繁華な通りのバス停で降りました。
 ATMを見つけて現金を引き出しました。
 クレジットカード会社への支払金額データを
確認すると 3.2円/1ルーブルでした。 いつもながらの事ですが、空港での両替より、交換率は良いですね。

 街歩きの記事は 続きます・・・
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カムチャッカの旅-4

2013-07-27 07:06:04 | 海外旅行
 カムチャッカの旅ですが全日程4日間、 行きで1日、帰りも1日使うから、現地での滞在はたったの2日間の旅行でした。 その現地での2日間のうち1日はフリー行動日となっていて、「地熱発電所の見物」、「ビリュチンスキー峠の花見物」等を組み合わせた観光オプションがありました。

 現地旅行社のWebページで見る日帰りツアーにはUS$ベースの価格で100$~200$の物が並んで居ましたが、 それと比較してクラブツーリズムの旅でのオプションの追加料金は3万円~4万円代の料金でした。 なんだか「チョー高すぎ」そう思って、23日に興味を持てるデイツアーのメニューが並んでいた現地旅行社のWebサイトにアクセスして、 問い合わせページのフォーマットに従って、メールアドレス等を記入し、メモ欄には以下の様に希望を箇条書きにまとめ、

 23日に催行予定されている
 デイツアー「アバチャ湾クルーズ」に参加したい。

 2名で参加させてもらえるか?

 ホテル(パラトゥンカ・フラミンゴ)まで送迎してもらえるか?

 これらを拙い英文にして書き込みました。

 ところが送信ボタンをクリックした後に表示されるページには「受け付完了」の素直な表示が出てきません。 「メールアドレス欄への記入は絶対に必要」みたいなメーッセージが出てくるので、 再度メール欄にも同じ事を入力しなおして送信したのだが結果は同じでした。

 電話での交渉なんて無理な話、どうしようもなく期待の薄いメールでの返信を待ってみました。 しかし、1週間経過しても現地旅行社からはメールでの回答はありません。 その間、クラブツーリズムからは「23日はどうされますか?」「オプションに参加申し込みされていない様ですが?」との確認電話が入って来ますので、 それには「不参加!」と答えておきました。

 そして迎えた現地での2日目(7/23日) 

                 ・・・ 続く ・・・

********** ヤナバ生活 ************

 このところ過ごしやすい気温が続いていた関東地方、 カムチャッカの旅から帰って1日おいた昨日7/26、 車に荷物を積み込んで暑さのブリ返した中を中央高速道路を走って大糸線ヤナバ駅に近い、 ショージ君所有の山荘での避暑生活にやって来ました。

   車にある 外気温の測定表示 は以下の様でした

甲府盆地・境川PA 36 ℃
甲府盆地・韮崎  35 ℃
八ヶ岳PA     32 ℃ ここのベンチで昼寝休憩
最高標高(1000m)地点  29 ℃
大町郊外・夕方  27 ℃
ヤナバの山荘   25 ℃

 昨晩は夕食を済ませて 19:30 には就寝、 明け方 05:00に寒さで目覚めましたが9時間半の熟睡でした。


 
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カムチャッカの旅-3

2013-07-26 06:05:20 | 海外旅行
 「花のカムチャッカ」 そんな旅への誘い言葉のイメージからは北海道大雪山~トムラウシ縦走路周辺で見られる花畑を越える、濃密に高山植物が辺り一面に咲き誇る花畑をイメージしたものです。 しかし僕なんかそれとの比較でアバチャ山BC周辺の様子を見て「こんなものかい?」と少し物足りない気分がしました。 そうは言っても奥多摩の山より低い標高で日本の高山植物がみられ、 彼の地ならではの種類の花も見られたのだから良しとしますけど。

 それと、こんな僕の感想はツアーの2日目にアバチャBC周辺の散策にだけ参加して、3日目のオプショナルツアー「ビリュチンスキー峠の花見物」には参加しなかった人間の言う事ですから間違っているかもしれません。 2ヶ所を見た人からは、「BCより花が多かったですよ」と聞かされましたから。
 

 アバチャ山BC周辺はまだ傾斜がゆるやかなアバチャ火山の裾野にあたる砂礫地ですが、 緑の植生の中に、日本で高山植物と呼ばれる小さな花々があまり目立たずに咲いているのです。 だからこの様に広範囲を撮影した場合には、「 これで花が咲いているの? 」 と感じる普通の風景写真になってしまいます。

 しかし「日本では山歩きしたことありません」そんな参加者でも、 山菜の品数だけ豊富で量は小さな皿に少しづつ出す山菜料理の宿に泊まる様な気軽さで、 山登りなんかしないで、乗り物に乗って到着出来るBC周辺の散策をするだけで沢山の種類の花に出会えるのです。 その数ですが、花のガイドブック片手に出会った花の名前にチェックを入れていた我が添乗員さん情報によると 「咲いていた花は全部で50種類を越えていた」 そうですよ。


 また、こんな風に雪渓の上を歩く体験も出来ましたし、 カムチャッカは人気のツアー対象になりつつあるのでしょう。

 とりあえず、撮影した中から幾つかの花をご覧頂きましょう。
チシマアマナ
ホッキョクヤナギ・雄花
ポテンティラ・ヴルカニコラ


キバナアツモリソウ

チョウノスケソウ
エリトリキウム・セリケウム
チシマツガザクラ
チングルマ
ミネズオウ


 このツアーで初めて出会った花好きな人同士で、お互いに図鑑も眺めないで、「これは何々だわよね!」と知識を競い合っていましたから、 そんな人達には、きっと楽しい旅だった事でしょう。
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カムチャッカの旅-2

2013-07-25 08:21:47 | 海外旅行
 カエルの鳴き声が聞こえる一夜を過ごした旅の2日目、 明け方の時刻に遠くでカッコウの鳴く声が小さく聞こえ始めました。 カムチャッカでカッコウの鳴き声を聞く予定は無かったけれど、いつもの癖で何回連続して鳴くか数え始めました。 およそ30回が最高で、我が家の周辺の40回以上より少なかったです。 それと「カッコー」と「カッコウ」との違い程度ですが、鳴くテンポが少し短いことにも気が付きました。

 さて2日目のイベントですが、アバチャ山の中腹およそ800mの標高に設けられたアバチャBC(ベースキャンプ)まで六輪駆動車に乗って入り、 周辺の散策と高山植物の見物、 下山後は太平洋に面した海岸に出て海岸部に咲く花を見物、 それが済んだら市街地の店に立ち寄る、 そんなてんこ盛り過密スケジュールでした。 今日のブログではアバチャBCへの六輪駆動車で行った様子だけ抜き出して書いておきます。

 この地を旅した方のブログで既に六輪駆動車の様子をご存知の方は多いことと思いまが、

この様に「大型ダンプカーの荷台に乗客用のキャビンが載っている」 そんな感じの乗り物です。 郊外の舗装道路では時速60~70kmほどのスピードで走ってました。 川床や雪面上の走行では時速6kmほどの走行となる場合もありました。 旅行会社からの案内資料に「悪路の走行でお尻が痛くなる可能性があるので、クッション持参がお勧め」 そんな説明があったので、防寒用も兼ねてフリースのズボン下風の衣類を持って行きましたが、曲がりなりにもクッションのついた座席でしたから、そんな物は必要ありませんでした。

 キャビン入り口近くの壁面にはマイク装置が取り付いていました。「それはガイドさんが観光案内する時に使用するのか?」とおもいましたが違いました。 キャビン内のガイドさんと運転席のドライバーとの間の連絡用でした。

さて、 アバチャ山中腹のBCに向かう道路ですが、空港周辺道路から離れると程なく、舗装された道路から林間の未舗装道路(日本風に言えば林道)に入り込みました。 その林道も直きに終わり、樹木が無く、雨が降れば広い川幅となるであろう地形の川床走行が始まりました。今のながれは浅い小さな流水だけ、 そんな流路の凹んだ部分もなんのその、六輪駆動車は川床を進み続けました。 だからキャビンの揺れもそれなりのものです。 背骨に異常のある人には辛い道でしょうし、 健康な人だって車酔いする人が出てもおかしくない道の状態でした。

 これはその川床走行の途中、トイレ休憩で停止した時の写真です。 ガイドさんから女性は車に近い左岸で、男性は反対側の右岸の茂みの影で用を足す様に言われました。

 標高が上がるに連れて川床は残雪で埋め尽くされます。 その雪の上を更に六鱗駆動車は進みます。 傾斜はここまでも更にBCまでも、ずーっと緩やかな傾斜でした。 感覚的にですが、大部分の走路の傾斜は初心者向けスキーゲレンデ並、 つまり2~3度の傾斜だと感じました。

 雪面を離れて山腹に設けられた砂礫地帯の道路から登ってきた方向を振り返った写真ですが、全体的に緩やかな景色がご覧いただけるでしょう。 白くもやっているあたりは雪面で冷やされた空気が霧状になって淀んでいる様子です。 その白いもやが薄くなった向こうが川床を走行した悪路であった訳です。


 到着したアバチャBC、 そこで迎えてくれたのは彼の地の住人「マーッモット」達とTop写真の特徴のある姿の「らくだ山」です。

 噴煙を上げているのがハッキリ判るアバチャ山のピークの姿もありました。

 ところで我々ガイドさん2名を含む18人のグループは六輪駆動車でBCまで入りましたが、もっと少人数のグループは

こんな8人乗り程度のワゴン車で乗り入れていましたよ。 当然4WDでしょうけど、 雪面をヨタヨタと走っていましたっけ。

 さてアバチャ山BCですが、我々のツアーを受け入れた現地の観光企業”Kamchatintour”が運営してる営利施設であるようでした。

 さてもう少し写真を載せておきましょう・・・
 
アバチャ山BCの全景遠望
休憩するドライバーさん
食堂棟での昼食風景
その食堂棟に取り付けられた「食堂」の文字がある案内板

こんなの見ると日本人観光客の多さが判ろうと言うものです。

きょうはここまで、花の探訪の様子は明日以降にUpします。
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カムチャッカの旅-1

2013-07-24 18:24:30 | 海外旅行
 4日間の短日程でカムチャッカへのツアー旅行に参加して、今日戻ってきました。 これから何日間かその旅について書いてみます。

 21日の日曜日、成田空港96番ゲートに駐機していたヤクーツク航空の臨時カムチャッカ直行便の機内は冷房を入れていなかったらしく、 搭乗した途端に汗が吹き出した。 まあ上空に行けば機内の温度も下がってくれると期待して汗を拭い続けることしばし。 出発予定時刻の13:00には駐機場を離れて動き出し、離陸も順調でした。 GPSで航路を確認して行きましたが、 成田を飛び立った後には海側へは一回も出ずに、内陸を進み、今市上空を通過、猪苗代湖の東側、そして十和田湖の東端を通り、 津軽海峡を越えて苫小牧で北海道内陸に進み大雪山系の上を通過しつつ紋別より北側沿岸部からオホーツク海に抜けた。 そこからは概ね北東の進路をとってカムチャッカ半島南の西岸に向かいました。

 ところで上昇を続けた機が水平飛行に移る頃には高度も1万mを越えて窓の外側には霜が付き始める頃には機内の暑さも収まってくれました。


これはその時の霜の結晶の様子です。 今回は花の撮影目的でマクロレンズを付けたカメラを用意して来ましたが、最初の撮影対象はこれになりました。

 カムチャッカ半島は西岸から東岸へと横断した形になりますが、半島上空の天候は「曇り所により晴れ」といった状態で、所によっては航路の下の風景が見渡せたり、

 こんな風に雲の上に頭を出す富士山形の山が遠くにも見えたり、


また随分と近くにも山が見えて、山好きにはごきげんな空の旅となりました。

 そんな訳で薄汚れた部分もあるプラスチックの窓越しの撮影ですから、写真的には今ひとつですがとりあえずご覧下さい。

 目的地のペトロパブロフスクカムチャツキーに近づき、高度を下げ始めると、より大きく山が眺められる様になりました。

この山はアバチャ湾の南方に聳えるヴィリューチンスキー山のはずです。 湾を覆う雲の端が山並みの窪地地形に流れ込んでいるのが見えています。

 そして最後に「山を左右の席の乗客見せてあげよう!」機長のそんな計らいでもあったか? ダイレクトに飛行場に着陸しないで、 飛行場の北側から東の海岸線上空までのおよそ40kmほどの区間を細長い8の字航路を描いて着陸してくれたのです。


 そのために、 こんなアバチャ山の姿が左右の席の乗客全員に見えたので日本からの旅行客には大好評でした。

 日本との時差+3時間のカムチャッカ、 現地時間でホテルに着いたのは夜の9時を過ぎていました。 午後の2時頃に提供された機内食を食べずに持って来たのをその夜の夕食代わりに食べて、1日目が無事に終わりました。
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カムチャッカの空の下

2013-07-23 07:50:00 | 海外旅行
 実は今、「絶景カムチャッカフラワーウオッチング」そんな誘い言葉のツアーに乗って、 カムチャッカに来ています。 日曜日に出発してもう3日目になります。 「現地の宿でインターネット接続可能か?」旅行会社に聞いた所「使えないみたい」そんな返事が帰って来た。 その間、ブログなんか休載してしまったって何の問題も無いはずなのに、 予約投稿機能を利用してUpしておいたものが、こうやって皆さんの目に触れているのです。 明日には帰国、 そしたらカムチャッカの風景や花の写真をUpしてみます。

 それにしても、この予約投稿機能は推理小説のネタになりそうだな・・・
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日本全国 子育て失敗

2013-07-22 07:20:56 | 昔話
 昔話しのカテゴリーで書いているが10年ほど前の話だから、そんな昔の話じゃ無い。 当時大学生だった息子と仕事や就職がらみの話をしたことがあった。 「 今の程度の生活が出来れば、仕事なんかなんだって良い 」息子はそんな風な言い方した(ように記憶している)。

 食べるものに不自由したことの無い息子世代、 今は老人となった僕達は無意識下でそんな社会を目指して来たのだろうけど、 息子が感じている”現状満足状態” それを維持出来ているのは日本の国の全体が世界を相手に商売して、何がしかの利益を得られる商品群を生み出し続けてこられたからだとの認識がある。 

 それで「おいおい、 今の生活で充分と軽く言うけれど、 今の状態を維持しつづける事がどれほどの事かお前たちに判っているのかね?」そんな答えを口にすると、 「オトウ(”さん抜き”の優越言葉)を見てたらサラリーマンなんて・・・」の言葉。 「他の家の親父さんなんか、夜おそくまで残業して働いているのに、 俺の家では朝飯も晩飯も一緒に喰っているしさあ」と続けてきた。 

 「残業なんかしなくても仕事を片付ける、 それって凄いことなんだよ」、「お前も会社勤めするようになれば、判るかもしれないけど・・・」と反論してみたけれど、 心のなかでは「日本全国子育て失敗」、息子みたいに現状満足人間が満ち溢れているんだったら、早晩日本は食うに困る社会に戻って行くだろうな、 そう思ったものでした。 
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