宝探しならぬ水道屋さん

2012-08-09 08:37:02 | ヤナバ生活
 この写真、宝探しならぬ水道屋さんの真似事で、穴掘り作業中の様子です。

 昨日の夕方18:20、晩飯を食べて帰って来て部屋でマッタリしていたら”ピロッ・ピロッ ピロッ・ピロッ”と携帯の呼び出し音。 発信者を見るとショージ君だ、 急いで出ると「あー、タナカさん、今、成田ですけど、」「穴掘る道具、工具室の壁のどこかに吊る下げてありますから、探して使って下さい」 「慌てなんで良いから、少しづつやってみて下さいネ」。 こんな電話のやり取りの様子をそのまま文章にしたものを読んだって「何のこっちゃ?」と思うだけでしょうから少し説明します。

 山荘の入り口階段付近の地面は今もぬかるんで地表にウッスラと水が溜まっています。 簗場に到着直後は雨の続いた後だったから地面に染み込んだ雨が傾斜した地面を流れ下って、それが地表に滲み出ているのかと思っていたのだが、 原因は地中のボックスに埋め込まれた散水栓の締りが悪くて、そこから少し水漏れしているのだそうな。

 その水漏れしている散水栓を修理するには、 公道と私道の境界付近に設置されていたはずの水道の元栓を締めなくちゃならない。 しかし私道部分に車を乗り入れやすくする目的でこの20何年か度々私道部分に土や小石を敷きこんで来て、今や元栓は小石混じりの土の下に埋まってしまっい見えなくなってしまったのだそうです。 それでショージ君は「宝探し」ならぬ「元栓探し」の宿題を僕に与えてキルギスへと旅立って行ったのです。 

 元栓なんて見えなくなって10年以上経過しているのだから、それが在った場所は山荘の持ち主のショージ君だってうろ覚え。 漠然と示した元栓が在ったはずと言う位置は1.5x1.5m四方の範囲でした。

 それで蚊除けスプレーを吹きつけた帽子と作業着を着込んで宝探しを始めましたよ。 指定された範囲の半分くらいの面積を深さ20cm掘り下げて見ました。 しかし、土地の境界を示すと思われるプラスチックの杭は出てきましたけれど、目的の宝(元栓)は出て来ません。

 穴掘り作業が疲れたので、元栓なんか締めなくても庭先にある散水栓の水漏れ修理ぐらい出来るだろう、そう思って準備を始めました。 まず、家の中の台所と風呂場の水を全開で出し流します。 ここの水道は風呂場の水を出すと台所の水の勢いが弱くなるような状態なのだから、 散水栓部分への水圧も弱くなってくれる可能性に期待したのです。
 
次いで散水栓収納箱をあふれるほど溜まった水の汲み出しをしました。



 モンキーレンチで散水栓のバルブのキャップを緩めて取り外しました。 水はジャージャー漏れましたけれど、屋外の地面ですから問題ありません。 それに再度組み込む時に水圧で作業できない、 そんな事は全く有りませんでした。 唯一つDIY用品を置いている「コメリ」で買って来た水栓の駒のサイズが合わず交換出来ない、そんなドジがあっただけ。 それで仕方なく元の部品のまま組み直しました。

 するとあら不思議!  散水栓部分で発生していた水漏れが止まってしまったのです。 「簡易水道の配管の中を転がってきた小石みたいな物が散水栓のバルブのパッキン部分にでも挟まって、完全に閉めるのが出来なかったんじゃ無いか?」 それが当面の僕の判断です。


 「とりあえずこれで様子見だなー」そう思って夕食を近くのレストランで済ませ、 山荘に戻って暫しマッタリ。 そこにショージ君から電話・・・ (話は最初に戻る てなお話しでした)


 そして今朝起きて、いの一番に見に行ったのは散水栓の水漏れの様子。 昨夕には汲み出し切れずに収納箱の底に残った水も地面に吸収されて綺麗になっていました。 水漏れが無くなり一晩無事に過ぎたのです。 水道屋さん作業は成功です 

 いづれ必要になる元栓探しは慌てずにやって見ます。 意外と元栓の設置位置はうろ覚えで指示された場所からは離れた場所だったりしてね。 
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