ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

「のせてくれ!」 じゃなく 「あけてくれ!」

2009-06-14 17:12:31 | 日記
ウルトラQの最終回。 それは田舎で過ごす幼少期の僕の胸中で鮮烈な記憶と化した。 

都会の夜。 走る車やビルの光を見下ろし、高度を下げカーブを描きながら夜空を飛ぶ電車。 誤って乗り込んだ男がそこで見たものは車窓に繰り広げられる過去の風景。 そして「あけてくれ!」と叫んだ瞬間、現実世界に戻っていた。 そこは相変わらず自身の存在感が希薄な焦燥感漂う世界。 ある日夜空を見上げたところあの電車が。 男は思わずこう叫んだ。 「連れてってくれ!」

叫びも虚しく、電車が遠い夜空へ消え去っていくエンディングシーンで石坂浩二のナレーションが流れ、ウルトラQシリーズは全て終了。 ウルトラQらしくなく、怪獣も怪人も宇宙人も科学実験も存在しないけど、バランスを崩した超現実的な世界で、オープニングのナレーション「これから30分、あなたの目はあなたの体を離れて、この不思議な時間の中に入って行くのです」そのもの。

ところでこの物語・・・男が最後に叫んだのは「のせてくれ!」だと記憶違いしてしまったことから、タイトルも「のせてくれ!」だとず~っと思い込んでました。

当時の僕にはストーリーも映像も相当ショッキングだったようで、その後「真夜中。 ビルの屋上にある駅。 駅から伸びるレールは建物から少し離れた空中で切れている。 電車に乗ろうとするけど階段や屋上にはフェンスもなく危険でなかなか近づけない」などという悪夢を何度も見てしまったぞ。

「あけてくれ!」を見た記憶自体、現実感を伴わないものになってたけど、ネットが現実だったことを教えてくれる。 ネットっていいもんですね。
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