ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

寂しい「2024.07.13 お知らせ」

2024-07-15 04:38:33 | 日記
国産エレキギターメーカーの「フェルナンデス」(埼玉県戸田市)が、自己破産を申請したと発表した。 負債総額は2024年1月期決算時点で4億3389万円とか。

フォトは、同社 HP「2024.07.13 お知らせ」の内容。


2016年4月23日に 〝時の流れに Ⅳ〟 というタイトルで書いた通り、僕が最初に買ったギターは「Fernandes のハンドメイドとかで、取説には Burny Custom との文字が、トレードマークらしいウサギのイラストとともに書かれていた。 定価は7万5千円で、通学路線の乗換駅にある楽器店経営者の 徳○さんに世話してもらったものだ。 木目が綺麗で格好いいナチュラルでメイプルネック ♪」のストラト。

当時、僕は高校2年生。

木工製品独特の匂い、芸術品にも宝石のようにも見えたそのボディ、嬉しさ、ウキウキ感は今でも鮮明に覚えているし、その後、様々なストラトを買っては手放し…を繰り返して、現在の愛用は Fender USA をカスタマイズしたものが中心だけど、初めて買ったストラトは特別。 今もクローゼット内に収め大切に保管している。


それは、Fender ブランドが高嶺の花だった時代。

日本のメーカーは、Fernandes や Fresher は勿論、Gibson に寄せた Greco や Gibbon さえも、Fender製品のコピーモデルのヘッド印字は、各社挙って Fender ロゴの書体を真似ていて、遠目には Fender に見えた。

そんな中、Fernandes は別格。 丁寧に作られていて、信頼性・耐久性に優れ、フレット音痴もなく、ペグの巻き数を含めしっかり調整すればフローティングしたトレモロを目一杯押し下げてもチューニングが狂わなかったし、少々ナローレンジではあるものの音も良かったし、何より弾きやすかった。


ところが、1982年にフェンダーとフジゲンが筆頭株主になり、山野楽器や神田商会などが出資して、株式会社フェンダージャパンを設立。

Fender Japan ・・・ そのローコストモデルは前述の〝Fender製品のコピーモデルを作っていた各社〟のギターと同価格帯にあり、クオリティは高くないものの、Fender ブランドが安く簡単に入手できる時代が訪れた。

メーカーオリジナルモデルならともかく、ヘッドに Fender と堂々印字された製品を選ぶのは当然。


更に、そもそもバンドブームではないし、新型コロナのパンデミックもあったし、ウクライナ問題等による原材料の高騰もあるだろうし。




時代の流れとはいえ、このニュースを目にして、僕と同じ想いを抱いた方も少なくないだろう。

青春時代のヒーローが、またひとつ消えた。







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