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フェリクス・ドレーゼケの交響曲第2番ヘ長調作品25を聴く

2022-01-23 17:03:40 | 古典~現代音楽ドイツ編
今回は1835年ドイツ生まれのドレーゼケが、
1876年に作曲した交響曲第2番ヘ長調作品25である。
今回でドレーゼケの交響曲についてすべて取り上げたことになる。
聴いたCDの演奏はイェルク=ペーター・ヴァイグレの指揮、
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団である。
第一楽章アレグロ・コン・モルトは、冒頭の2音が、
ベートーヴェンの交響曲第3番の冒頭を思わせるが、
そのあとがリヒャルト・シュトラウスの交響詩を想起させる。
主題はいかにもロマン派らしく、明るく勇ましい旋律は印象深い。
その主題は展開されていくが、ワグナー風な部分も見えたりする。
何となく険しい山並みをイメージさせる感じでもあり、
豪快さを思わせる主題が盛り上がりをみせ、最後は力強く終わる。
第二楽章アレグレット・マルチアーレは、
弦楽器の奏でる行進曲風の旋律で始まる。
「マルチアーレ」の意味が「行進曲風に」であるので、
それはもちろんであるのだが、明るさの一方で暗い部分もある。
金管楽器が出て、盛り上がりをみせるところと、
静かな部分の対照的な部分も見ることができて面白い。
最後はだんだん静かになって穏やかに終わる。
第三楽章アレグロ・コモドは、弦楽器による旋律で始まる。
その旋律は打楽器や金管楽器なども絡んで、
第一楽章に似たような勇ましい感じである。
途中木管楽器も絡み、音楽は流れるように進んでいき、
冒頭の旋律が再び現れて、最後力強く終わる。
第四楽章プレスト・レッジェーロ(アッラ・ブレーヴェ)は、
軽快で生き生きとした旋律が弦楽器と木管楽器で奏でられる。
フーガ風に旋律は様々な楽器に引き継がれていく。
そのあと再び最初の旋律が何度か奏でられて、
そのあと展開されたりもするが、やがて金管楽器中心に、
高らかに旋律が奏でられ、盛り上がりをみせていく。
冒頭の旋律が再び奏でられ、最後は盛り上がり堂々とした感じで終わる。

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