Mars&Jupiter

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スティーヴ・ライヒの「砂漠の音楽」を聴きながら横浜から星川まで

2007-09-08 07:01:16 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は、横浜から星川まで歩く。
途中聴いた音楽は、1936年生まれのスティーヴ・ライヒの曲。
彼はニューヨークに生まれ、コーネル大学で哲学を研究し、
1958年から1961年の間はジュリアード音楽院で作曲を学び、
さらに、その後ミルズ大学で、ルチアーノ・ベリオと
ダリウス・ミヨーに作曲を学んでいる。

「砂漠の音楽」は1982年から作曲を始め、1984年までかかった。
タイトルの「砂漠の音楽」は、アメリカの詩人、
ウィリアム・カーロス・ウィリアムズが書いた詩集の名称から来ている。
5楽章からなる「砂漠の音楽」の最初はパルスから始まる。
これは「18人の音楽家のための音楽」にみられるものと同じである。
大学時代に私は始めて「18人の音楽家のための音楽」を聴き、
軽い衝撃を受けたが、それと同じような世界が展開される。
音楽は繰り返す短い音型が、徐々に形を変えていく中、
オーケストラとコーラスが、その音楽に広がりと深みを加えていく。
ただ、「18人の音楽家のための音楽」とは違い、
各楽章で音楽はガラッと曲想を変え、聴き手を飽きさせない。
最後の5楽章では、第1楽章の部分が再現されて終わる。

このスティーヴ・ライヒの音楽は、
新しい音楽の可能性を提示したものである。
刻々と変わっていく音楽は主題とその展開という
従来の伝統的な音楽のスタイルはない。
それにしても思わず買ってしまったスティーヴ・ライヒの
10枚組みの作品集だが、まだ半分も聴いてないんだなあ。

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