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ヴァンサン・ダンディのフランスの山人の歌による交響曲作品25を聴きながら

2008-12-18 06:15:45 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は、飲み会のためウォーキングを休みました。
昨日聴いたのは、1851年生まれのダンディの作品である。
パリに生まれた彼は、幼い頃からピアノを習っていた。
法学を学んだりしていたが、作曲家となることを決心し、
パリ音楽院でセザール・フランクに師事した。
そのパリ音楽院で教員として亡くなるまで教えたようだ。
フランスの山人の歌による交響曲作品25は、
1886年に作曲され、「セヴァンヌ交響曲」と呼ばれることもある。
セヴァンヌの民謡などが使われることからこのように呼ばれるが、
ピアノと管弦楽のために書かれたこの作品は、
彼の代表作といってもいい有名な作品である。

第一楽章「かなり遅く、適度に生き生きと」は、
ソナタ形式で書かれており、イングリッシュ・ホルンが奏でる
ゆっくりとした序奏部も、のどかな田園的な感じでいい。
そのあとの主部に入り、ピアノが自由に弾く音楽は、
協奏曲風であり、幻想的なところにフランスらしさがある。
展開部の6分あたりのところでいったん盛り上がりをみせ、
そのあと木管楽器等で奏される旋律も美しい。
イングリッシュ・ホルンが最初の主題を吹き、
最後はおだやかな感じで静かに終わる。
第二楽章「十分穏やかに、しかし遅くなく」は、
三部形式で書かれており、ピアノによって始まる。
民謡的な主題に基づき、そのあと第三楽章で登場する旋律を
さりげない感じで弾きところがなかなかおもしろい。
中間部ではホルンが吹く主題が印象的である。
その後ピアノ・ソロが続き、静かに終わる。
第三楽章「生き生きと」は、ロンド形式によっている。
ピアノのいきいきとした伴奏に乗り、
弦楽器がきびきびと軽快な主題を奏でる。
この主題をもとに金管楽器が加わり、
ピアノと一緒になってその主題を展開し、盛り上げていく。
そのあとの弦楽器が行進曲風に第二楽章の主題を
見せていくのが、心憎い演出である。
それをよそ目にピアノを中心に第三楽章の主題を基に発展させ、
最後は金管楽器も加わり華やかに終わる。


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