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ダリウス・ミヨーの交響曲第2番作品247を聴く

2021-12-11 06:05:21 | 古典~現代音楽フランス編
今回取り上げるのは1892年生まれのミヨーが、
1944年に作曲した交響曲第2番作品247である。
この作品は第二次世界大戦中に作曲・完成された。
クーセヴィツキー財団の委嘱作品であり、
故クーセヴィツキーの妻であるナタリー追悼のために捧げられた。
聴いたCDの演奏はミッシェル・プラッソン指揮、
トゥールーズ市立管弦楽団によるものである。
第一楽章「穏やかに」は、クラリネットとハープに導かれ、
ピッコロとフルートの軽やかな音と、
弦楽器の甘美で流れるような旋律で始まる。
木管楽器が弦楽器と交互に旋律を受け渡し、
金管楽器も絡んで穏やかで平和的な感じである。
最後は木管楽器の明るい響きの中で静かに終わる。
第二楽章「神秘的に」は、弦楽器の軽快な旋律で始まる。
木管楽器の流れるような旋律やきらびやかな金管楽器の音と、
打楽器が叩く強烈なリズムが印象的である。
最後は弦楽器の神秘的な音を残して静かに終わる。
第三楽章「悲痛に」は、イングリッシュホルンの物悲しい旋律で始まる。
途中の金管楽器による強烈なトゥッティは悲痛さを強調し、
何度も登場することでその感情をより強く感じさせる。
やがて、金管楽器と打楽器と弦楽器により盛り上がりをみせて終わる。
第四楽章「泰然と」は、フルートの軽やかな旋律が、
弦楽器に伴って登場し、フルートが中心となって曲は進行する。
弦楽器による甘美な部分も現れ、交互に現れて最後静かに終わる。
第五楽章「アレルヤ」は、金管楽器と弦楽器によるトゥッティで始まる。
やがて弦楽器がフーガ風に旋律を受け継いでいき、
金管楽器も加わって華やかさが加わえていく。
その後も盛り上がりをみせて最後は力強く終わる。

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