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ダリウス・ミヨーの交響曲第11番「ロマンティック」作品384を聴く

2021-11-27 12:01:04 | 古典~現代音楽フランス編
今回取り上げるのは1892年生まれのミヨーが、
1960年に作曲した交響曲第11番「ロマンティック」作品384である。
この作品はダラス交響楽団のために作曲された。
聴いたCDの演奏はアラン・フランシス指揮、
バーゼル放送交響楽団によるものである。
「ロマンティック」の副題を持つ交響曲は、
ブルックナーの交響曲第4番や、
ハンソンの交響曲第2番が知られている。
あとチャベスの交響曲第4番は、
ロマンティック交響曲とよばれている。
第一楽章「激しく」は、打楽器と金管楽器で荒々しく始まる。
弦楽器もシリアスな感じで、木管楽器は対照的に牧歌的である。
強烈なリズムと不協和音が再び現れ、最後は悲痛な感じで終わる。
第二楽章「瞑想的に」は、弦楽器中心にゆるやかに始まる。
フルートがゆったりとした旋律を奏で、
弦楽器はロマンティックな旋律で支えていく。
その雰囲気を不協和音が時々さえぎるが、
ロマンティックな雰囲気が支配的である。
前楽章とは対照的に夜の落ち着いた感じを思わせる楽章である。
第三楽章「激烈に」は、第一楽章の粗暴な感じが復活する。
金管楽器と打楽器と弦楽器が強烈なリズムと不協和音で
第2楽章で抑え込んでいた感情を再び噴き出すかの感じである。
盛り上がりを維持したまま、最後は力強く終わる

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