Mars&Jupiter

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イーゴリ・ストラヴィンスキーの歌劇「放蕩児の遍歴」第2幕を聴きながら、二俣川から三ツ境まで歩く

2012-08-16 12:00:52 | ストラヴィンスキーの作品
今日は朝から二俣川から三ツ境まで往復して歩きました。
途中聴いたストラヴィンスキーの作品は、
1951年に作曲された歌劇「放蕩児の遍歴(放蕩者のなりゆき)」である。
演奏は昨日と同じで、今回はそのうちの第2幕について触れる。
第2幕第1場ロンドン・スクエアにあるトム・レイクウェル家の居間は、
オーケストラのみによる導入部から始まり、トムのアリアが入る。
トムは都会の快楽に飽きたことを歌い、自暴自棄になり、
アリアの最後には「ほんとうの幸福がほしい」と叫ぶ。
そこにニックが現れ、トムとのトルコ人ババと結婚することを勧める。
トムは「お前は気でも狂ったのか」とニックに言う。
そのあとニックのアリアになり、トムを説得する。
やがて二人の二重唱となり、トムは求婚しようと心弾ませる。
音楽は幸福感を感じさせるように盛り上がって終わる。

第2幕第2場トム・レイクウェル家の前の通りでは、
不安を感じさせるオーケストラの導入部に続き、
トムを探しにロンドンに来たアン自身の心境を歌う。
灯りの中でトムを見つけたアンはトムに声をかけ、
トムもアンに気づくが、トムは「私を呪って、行ってくれ」という。
そのあとトムとアンの二重唱となり、
トムはアンが今でも愛してくれていることを知るが、
そこでトルコ人ババの声がして、アンは誰なのかをトムに聞く。
トムはトルコ人ババが自分の妻であることをアンに言う。
アンは諦めてトムに別れを告げて去っていく。
あの女性は誰かとババはトムに尋ねるが、ただの幼な友達だという。
そして音楽は堂々とした行進曲風の曲となって華々しく終わる。
第2幕第3場の舞台は再びトム・レイクウェル家の居間にもどる。
あわただしい日常の生活を描写する音楽がオーケストラにより奏されて始まる。
ババの早口のアリアが歌われ、トムはそのババの態度にうんざりした感じである。
ババの顔にかつらをすっぽりかぶせて黙らせたトムは寝ようとする。
夢の中で石をパンに変える機械を見るが、目覚めるとそこにニックが現れる。
ニックはトムが夢の中で見たパンに変える機械を手にしている。
さっそく実験して見ようということになり、その実験結果を信じたトムは、
この新しい事業に自分の人生をかけることを決心する。
輝かしい未来を感じさせるように、音楽は最後華やかに終わるが、
それは皮肉的であり、いんちきな機械に騙されたトムの将来を暗示している。

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