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フィン・ヘフディングの交響曲第3番作品12を聴く

2013-09-28 10:33:16 | 古典~現代音楽デンマーク編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1899年生まれのデンマークの作曲家ヘフディングが、
1928年に作曲した交響曲第3番作品12である。
王立デンマーク音楽院には入学せずに、
ヌード・イェペセンとトマス・ラウブに作曲を師事し、
1921年から1922年の間ウィーンでヨーゼフ・マルクスに師事した。
彼の友人にはカール・ニールセンがおり、
彼はホルンボーの師でもあった。
今回聴いたCDはフランク・クラーマー指揮、
イェナ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・モデラートは、
ピアノによる2音による音型の繰り返しに導かれ、
弦楽器により悲劇的な感じの第一主題が奏でられていく。
そして速いテンポで不安さを感じさせる行進曲風の第二主題が奏でられる。
そのあと展開部に入り、主題が変形される中で木管楽器が活躍する。
そして第一主題の順から主題が再現されていくが、
不安感は残されたまま最後終わる。

第二楽章レント・エ・モルト・エスプレッシーヴォは、
第一楽章の冒頭の2つの音型が繰り返されながら、
その上でクラリネットが旋律を奏でて始まる。
その旋律は他の楽器に引き継がれて悲愴感が漂っている。
第一次世界戦争後の悲惨なヨーロッパの状況を表しているかのようである。
空虚な感じが金管楽器や木管楽器によって描かれている。
それをやさしく弦楽器が包むが、
背後にはピアノの奏でる2つの音型が何度も現れる。
徐々に音楽はピアノと金管楽器・小太鼓を中心に盛り上がりをみせ、
それがクライマックスを迎えたあとは、
再び弦楽器を中心とした静かな音楽となって終わる。
第三楽章アレグロは、木管楽器を中心に軽快に旋律が奏でられて始まる。
それに金管楽器やピアノが絡んで、リズミックな音楽が展開されていく。
中間部は弦楽器によるおだやかな音楽で、
それが終わると冒頭の軽快な旋律が繰り返されてシロフォンも加わり、
最後は打楽器と金管楽器がリズムを刻んで、最後はピアノの音で終わる。
第四楽章アレグロ・エネルジーコは、ピアノが旋律を奏でて始まり、
それに他の楽器が受け継いでいき、主題が奏でられていく。
ピアノと管弦楽の掛け合いにより曲は進行し、ピアノ協奏曲的でもある。
中間からピアノが2つの音型を中心としたリズムを繰り返し、
弦楽器が主題を繰り返していき、金管楽器や木管楽器はそれに絡んでいく。
ピアノは行進曲風に音を刻み、打楽器と金管楽器中心に盛り上がったところで終わる

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