Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

レイフ・カイサの交響曲第4番を聴く

2017-08-23 06:42:35 | 古典~現代音楽デンマーク編
今回とりあげるのは1919年生まれのカイサが、
1945年から63年にかけて作曲された交響曲第4番である。
今回聴いたCDは、マティアス・エシュバッハー指揮、
オールボー交響楽団の演奏による。
第一楽章モデラートは、木管楽器の牧歌的な旋律に続き、
弦楽器が生き生きとした旋律を奏で、木管・金管楽器が絡んでいく。
行進曲のように進行する中、旋律はフーガ風に展開されていき、
金管楽器中心に盛り上がりをみせたあと静かになって、
木管楽器と金管楽器が牧歌的な旋律を奏でる中、穏やかに終わる。
第二楽章モルト・ヴィヴァーチェは、ファンファーレ風の旋律を
金管楽器が奏でて始まり、そのあと弦楽器が軽快な旋律を奏でていく。
弦楽器がリズミックに一定の音型を繰り返す中、
金管楽器がそれに絡んでいき盛り上がったあと静かになり、
中間部では弦楽器中心の北欧的な幻想的な音楽になり、
冒頭の弦楽器のリズミックな音型が現れ、行進曲風に進行し、
金管楽器も加わり華やかになり、最後は高揚したところで終わる。
第三楽章レントは、金管楽器がファンファーレ風の旋律を奏でて始まり、
弦楽器がゆったりとした叙情的な旋律を奏でていく。
ティンパニが鳴り響いたあとは、弦楽器中心の部分が続き、
そのあと木管楽器が絡んでいき、これが繰り返されていき、
木管楽器のソロが奏でる旋律は、甘美で印象的である。
途中金管楽器と弦楽器で盛り上がりをみせる部分があり、
情熱的に盛り上がる部分と、幻想的で静けさのある部分が交互に現れる。
その盛り上がりの部分はショスタコーヴィチを感じさせるところもある。
盛り上がりが終わったあとは、弦楽器中心の部分が続き、
やがてティンパニのたたく音とホルンがそれに絡んでいき、静かに終わる。
第四楽章モデラートは、フルートのみのガデンツァ風の独奏で始まる。
弦楽器の音が入ったあとコールアングレ(イングリッシュホルン)が、
今度はカデンツァ風に独奏を展開していき、弦楽器が絡んでいく。
やがて弦楽器に主題が現れていき、金管楽器中心とした強奏が現れ、
これが繰り返されたあと、木管楽器が絡んでいき、金管楽器が絡み、
力強く弦楽器が主題を奏でていく部分が現れる。
そのあとは弦楽器中心に進行し、他の楽器が絡んでいく。
そしてハープが繰り返す音型に木管楽器が絡んでいくところは、
幻想的であり、続いて弦楽器が繰り返す旋律に他の楽器が絡みながら、
徐々に盛り上がりをみせていき、金管楽器が活躍し、
華やかさのある中、最後盛り上がって力強く終わる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ルーズ・ランゴーの交響曲第1... | トップ | アスガー・ハンメリク(ハメリ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

古典~現代音楽デンマーク編」カテゴリの最新記事