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アスガー・ハンメリク(ハメリク)の交響曲第3番ホ長調「抒情的交響曲」作品33を聴く

2022-08-12 12:00:37 | 古典~現代音楽デンマーク編
今回は1843年生まれのデンマークの作曲家、
アスガー・ハンメリク(ハメリク)が、
1883年から84年にかけて作曲した曲、
交響曲第3番ホ長調「抒情的交響曲」作品33を取り上げる。
今回聴いたCDは、トマス・ダウスゴー指揮、
ヘルシンボリ交響楽団の演奏のものである。
第一楽章ラルゴ-アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェは、
序奏は弦楽器と木管楽器の緩やかな旋律で始まり、
金管楽器が力強い音でそれを打ち壊すが、
それは一瞬で最初の緩やかな旋律になる。
主部のアレグロ・モルト・ヴィヴァーチェに入り、
弦楽器が明るく生き生きとした主題を奏でていく。
金管楽器もそれにダイナミックな部分を加えていく。
もう一つの主題は対照的でタイトルの如く抒情的である。
それぞれの主題は変形され、短い展開部を経て、
再び二つの主題が奏でられ、最後は穏やかに終わる。
第二楽章アレグロ・グラツィオーソは、
スケルツォにあたる部分であり、
優雅な感じの舞踏的な旋律が奏でられる。
北欧的な部分を感じさせるところがある。

第三楽章アンダンテ・ソステヌートは、
やや感傷的な旋律が行進曲風に奏でられていく。
オーボエの奏でる旋律も悲しげで、
他の木管楽器などに引き継がれていく。
弦楽器中心に旋律が奏でられていき、
それに木管楽器や金管楽器が絡んでいく。
曲調は葬送行進曲のような感じでもある。
後半になるとドラマティックに盛り上がり、
最後は静かに終わる。
第四楽章アレグレット・コン・スピリートは、
ティンパニの音に続き、弦楽器が軽やかな旋律を奏でて始まる。
明るく楽しそうな音楽で、木管楽器も絡み行進曲風でもある。
主題は様々な楽器に引き継がれながら、徐々に盛り上がっていく。
ホルンのソロが奏でる部分を経て、ティンパニの音に続き、
主題は金管楽器中心に奏でられ盛り上がったりもして、
金管楽器の鳴り響くところは、
ブルックナーを感じさせるところもある。
金管楽器とティンパニが鳴り響き、最後は力強く終わる。

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