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アーノルド・バックスのピアノとオーケストラのための「冬の伝説」を聴く

2013-02-16 15:28:46 | アーノルド・バックスの作品
一昨日、昨日とウォーキングを休みました。
今回は1883年生まれのバックスの作品の中で、
1929年から1930年にかけて作曲された「冬の伝説」についてとりあげる。
この作品はピアノとオーケストラのための作品で、
ケルト伝説をもとにした作品であるようだ。
初演は1932年2月10日ロンドンのクィーンズ・ホールで行われている。
ピアノはバックスと恋愛関係にあったハリエット・コーエンが演奏した。
この初演時の指揮はボールトで、BBC交響楽団の演奏で行われた。
今回聴いたCDはマーガレット・フィンガーハットのピアノ、
ブライデン・トムソン指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロは、小太鼓のリズムで不安な感じで始まる。
そしてピアノ独奏が入って、前奏の部分が終わると提示部に入る。
力強い英雄的な第一主題と対照的な甘美な第二主題が奏でられ、
ピアノ独奏もそれを受け継いで、提示部を経て展開部に入る。
展開部では自由に主題が変形され、ピアノとの競演を展開していく。
そして金管楽器と打楽器による部分とピアノ独奏と交互に現れ、
絡み合いながら、情熱的に盛り上がりをみせて最後力強く終わる。

第二楽章レント、モルト・エスプレッシヴォは、
弦楽器と木管楽器によりおだやかに始まり、ピアノ独奏が入る。
ピアノ独奏が叙情的な旋律を奏でて活躍し、幻想的である。
中間部では管弦楽によりドラマティックに盛り上がっていき、
それにピアノ独奏が絡んでいくところもあり、最後は静かに終わる。
第三楽章は、モルト・モデラートで始まる。
ピアノが奏でる音型は幻想的であり、
それが繰り返される中、第一楽章の主題も現れる。
ピアノ独奏で力強く旋律が奏でられ、管弦楽との競演が続く。
徐々に盛り上がりをみせて、いったん静かになったところで、
モルト・カンタービレのエピローグに入り、ピアノ独奏がしばらく続く。
そしてオーボエなどが管楽器と弦楽器が入り、
壮大な感じに盛り上がったあと、再びピアノ独奏の部分となり、
やがて木管楽器と弦楽器が絡んでいき、盛り上がりをみせる。
そしてピアノ独奏の部分となり、それが終わると管弦楽が絡み、
おだやかで神秘的な感じの音楽が続き、ピアノ独奏のあと、
管弦楽が入って盛り上がりをみせて、最後力強く終わる。

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