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アンリ・ヴュータンの「アメリカへの挨拶」作品56を聴く

2017-05-29 07:09:58 | 古典~現代音楽フランス編
今回取り上げるのは、1820年生まれのアンリ・ヴュータンが、
作曲したヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲、
「アメリカへの挨拶」作品56である。
アンリ・ヴュータンはベルギー生まれで、
フランスで活躍したヴァイオリン奏者で作曲家である。
ヴァイオリン奏者としては各地に演奏旅行に行き、
その超絶技巧を聴衆の前で披露し、名声を得た一方、
1835年にウィーン音楽院に留学し、音楽理論や対位法を学び、
パリに戻ってからはレイハ(ライヒャ)に作曲を師事したようである。
今回聴いたCDは、ジェラール・プーレのヴァイオリン、
ピエール・バルトロメーの指揮、
リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
「アメリカへの挨拶」作品56は、アンダンテ、アレグロ、
アンダンテの3つの部分で構成され、弦楽器のピチカートに始まり、
弦楽器が旋律を奏でて、それを木管楽器が引き継いでいく。
そのあと独奏ヴァイオリンが甘美な旋律を奏でていく。
そして金管楽器が高らかにファンファーレ風に旋律を奏でたあと、
弦楽器にアメリカ合衆国の国歌が奏でられて、
独奏ヴァイオリンもその旋律を奏でていく。
そして次に「ヤンキー・ドゥードゥル」の旋律が弦楽器に現れ、
独奏ヴァイオリンもその旋律を奏でて変形させていく。
最後はこの「ヤンキー・ドゥードゥル」の旋律と、
アメリカ合衆国国歌の旋律が重なりあい、盛り上がったところで終わる。


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