Mars&Jupiter

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グスタフ・ホルストの木管五重奏曲変イ長調作品14 (H67)を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2010-11-28 08:17:32 | グスタフ・ホルストの室内楽曲・器楽曲
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは、ホルストの室内楽曲である。
木管五重奏曲変イ長調作品14 (H67)は、1903年に作曲された。
CDの解説によるとこの作品は、しばらくそのスコアの存在が、
あやふやな状態になり、忘れ去られていたもののようだ。
1952年にその草稿にあたるスコアが発見され、
1978年ホルストの友人で民謡収集家のルーシー・ブロードウッドの
書類の中にフル・スコアが紛れ込んでいるのが分かり、
1982年にこの作品の初演が行われたということである。
翌年イモージョン・ホルストとコリン・マシューの手で、
編集された版が出版され、この時に最初の二楽章に大胆なカットがされた。
これは全体のバランスを考慮しての判断のようだ。
今回聴いたCDは、エリジアン木管五重奏団の演奏である。

第1楽章アレグロ・モデラートは、クラリネットから始まり、
ファゴットなど木管楽器が相次いで加わり穏やかな感じで、
さらにホルンが加わり、奥行きが増していく。
牧歌風な主題をもとに展開され、最後は平和な感じで終わる。
第2楽章アダージョは、冒頭でホルンが奏する主題を、
他の木管楽器が受け継ぎながら、それぞれの楽器が絡んでいく。
第3楽章メヌエット(カノン)とトリオは、クラリネットが奏でる旋律が、
古風で味わいのあるメヌエットで、それをフルートが引き継いでいく。
中間部のトリオは流れるように軽快で、これまた対照的でいい。
再び冒頭のメヌエットが繰り返されて終わる。
第4楽章エアーと変奏曲は、フルートが主題を奏して始まる。
そして他の楽器もそれを引き継いで曲は進行する。
そのあとは5つの変奏となっているようで、ブラームスを想起させる。
ドイツ的な部分を感じるが、管楽器の特徴をいかしたいい曲だ。