Mars&Jupiter

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グスタフ・ホルストのバレエ音楽「どこまでも馬鹿な男」より作品39(H150)を聴く

2010-11-09 05:46:58 | グスタフ・ホルストの交響曲・管弦楽曲
昨日はまだ膝が痛かったので、ウォーキングを休みました。
昨日聴いたのはホルストの管弦楽曲である。
バレエ音楽「どこまでも馬鹿な男」より作品39(H150)は、
1918年から1922年の間に作曲されたようだ。
1幕もののコミック・オペラであり、初演は1923年5月。
コヴェント・ガーデンの王立歌劇場で行われたが、
大成功をおさめたということではないようだ。
歌劇としては上演される機会はないようだが、
バレエ音楽として演奏されることは多いようだ。
セントポール女学校で彼の助手を務めたノーラ・デイと
ヴァリー・ラスカーに献呈されたようだ。
聴いたCDはサー・マルコム・サージェント指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第1曲アンダンテの「祈り」は、
トロンボーンのファンファーレ風の音と、
ティンパニの強打が繰り返され、
それに管楽器が絡んで、次の曲に続く。

第2曲「地の精霊の踊り」は、低弦が旋律を奏で、
それを他の楽器が受け継いでいく軽快な曲。
ティンパニと金管楽器により荒々しさが表現され、
ワグナー風のスケールの大きい音楽である。
最後は静まり、チェロのソロが歌うようにして入り、
チェレスタがきらめくような旋律を奏で、次の曲に続く。
第3曲「水の精霊の踊り」は、フルートが優しい旋律を奏で、
他の楽器にこの旋律は引き継がれるが、東洋風の雰囲気もある。
再びハープの伴奏の上でフルートが別の美しい旋律を奏でる。
それは弦楽器にも引き継がれ、神秘的な部分も感じさせる。
最初の旋律が現れたあと、第1曲のファンファーレの部分が、
再現されてから、次の終曲にそのまま続いていく。
第4曲「火の精霊の踊り」は、ティンパニの強打と、
金管楽器により荒々しくダイナミックな音楽が展開される。
ここでの主題は第1曲のファンファーレの旋律が中心となる。
それが終わるとチェロやオーボエがその旋律を奏で静かになり、
ヴァイオリンが持続音を続ける中、管楽器が絡んだところで、
最後の一音はトッティとなり、堂々と終わる。
コメント
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