昨日は関内から天王町駅まで歩きました。
伊勢佐木町から野毛坂付近を経由して平沼商店街を通り、
西横浜駅まで行き、そこから水道道で天王町まで歩きました。
途中聴いたのは1563年に生まれたダウランドの作品。
いよいよ今回からは古代・中世・ルネサンス音楽編となる。
まずは協奏曲・管弦楽曲編といきたいところだが、
これに該当するような曲はこのあたりではない。
そこでここでは小編成の合奏曲にあたるものをあげていく。
ダウランドは歌曲「涙のパバーヌ」で有名なイギリスの作曲家である。
ロンドンで生まれた彼は、リュート奏者としても活躍した。
しかし、前半生は不遇であったようで、
エリザベス女王時代に宮廷リュート奏者に志願したものの、
おそらく宗教的な理由からだろうが拒否された。
このこともあって、憂鬱になった彼の精神状態は悪化したようだ。
国内のカトリック教徒たちによる女王暗殺計画の策謀にも巻き込まれ、
一時期国外に逃れたが、1598年にはデンマークの宮廷リュート奏者に任命された。
1606年までデンマークの宮廷で活動したが、その後帰国した。
彼がイギリスの宮廷リュート奏者に任命されたのは、
ジェイムズ1世の治世の1612年以降であったようだ。
「ラクリメあるいは7つの涙」は1604年に作曲された。
5つのヴァイオルとリュートの編成によって作られたこの作品は、
有名な「涙のパバーヌ」を主題に編曲した7つの曲が最初に置かれている。
全曲21曲からなる作品であるが、ここでは最初の7曲について触れる。
今回聴いたCDはヤコブ・リンドベルイの指揮、
ダウランド・コンソートの演奏による。
高校生の頃はダウランドの作品に惹かれてLPレコードを買い、
バーゼル・スコラ・コントゥルム・ヴィオラ・ダ・ガンバ五重奏団のものを聴いた。
そのレコードも大切に持っているが、今回はCDの方を聴いた。
「真のラクリメ」は、原曲の意味をさしており、
有名な「涙のパバーヌ(流れよ、わが涙)」の旋律が、合奏により示される。
素朴でありながら悲しみをたたえた名曲である。
「再生されたラクリメ」は、最初の部分の旋律は同じであるが、
そのあとは違う旋律が現れルネサンス的な部分を感じさせる。
「嘆きのラクリメ」や「悲しみのラクリメ」になると、
さらに原曲の部分は変形されているが、原曲よりはやや明るさがある。
「共感のラクリメ」と「憧れのラクリメ」になると、
だいぶ原曲とは変わっており、だいぶイメージは薄れる感じだ。
絶望・嘆きよりはそこに明るい希望のようなものが見える感じだ。
「真実のラクリメ」は、やや原曲に少し近づいた感じの、
少し陰影のある曲であるが、一部分は似ているものの、変形させ、
7曲それぞれに違う表情をみせる技法はなかなかだと思う。
伊勢佐木町から野毛坂付近を経由して平沼商店街を通り、
西横浜駅まで行き、そこから水道道で天王町まで歩きました。
途中聴いたのは1563年に生まれたダウランドの作品。
いよいよ今回からは古代・中世・ルネサンス音楽編となる。
まずは協奏曲・管弦楽曲編といきたいところだが、
これに該当するような曲はこのあたりではない。
そこでここでは小編成の合奏曲にあたるものをあげていく。
ダウランドは歌曲「涙のパバーヌ」で有名なイギリスの作曲家である。
ロンドンで生まれた彼は、リュート奏者としても活躍した。
しかし、前半生は不遇であったようで、
エリザベス女王時代に宮廷リュート奏者に志願したものの、
おそらく宗教的な理由からだろうが拒否された。
このこともあって、憂鬱になった彼の精神状態は悪化したようだ。
国内のカトリック教徒たちによる女王暗殺計画の策謀にも巻き込まれ、
一時期国外に逃れたが、1598年にはデンマークの宮廷リュート奏者に任命された。
1606年までデンマークの宮廷で活動したが、その後帰国した。
彼がイギリスの宮廷リュート奏者に任命されたのは、
ジェイムズ1世の治世の1612年以降であったようだ。
「ラクリメあるいは7つの涙」は1604年に作曲された。
5つのヴァイオルとリュートの編成によって作られたこの作品は、
有名な「涙のパバーヌ」を主題に編曲した7つの曲が最初に置かれている。
全曲21曲からなる作品であるが、ここでは最初の7曲について触れる。
今回聴いたCDはヤコブ・リンドベルイの指揮、
ダウランド・コンソートの演奏による。
高校生の頃はダウランドの作品に惹かれてLPレコードを買い、
バーゼル・スコラ・コントゥルム・ヴィオラ・ダ・ガンバ五重奏団のものを聴いた。
そのレコードも大切に持っているが、今回はCDの方を聴いた。
「真のラクリメ」は、原曲の意味をさしており、
有名な「涙のパバーヌ(流れよ、わが涙)」の旋律が、合奏により示される。
素朴でありながら悲しみをたたえた名曲である。
「再生されたラクリメ」は、最初の部分の旋律は同じであるが、
そのあとは違う旋律が現れルネサンス的な部分を感じさせる。
「嘆きのラクリメ」や「悲しみのラクリメ」になると、
さらに原曲の部分は変形されているが、原曲よりはやや明るさがある。
「共感のラクリメ」と「憧れのラクリメ」になると、
だいぶ原曲とは変わっており、だいぶイメージは薄れる感じだ。
絶望・嘆きよりはそこに明るい希望のようなものが見える感じだ。
「真実のラクリメ」は、やや原曲に少し近づいた感じの、
少し陰影のある曲であるが、一部分は似ているものの、変形させ、
7曲それぞれに違う表情をみせる技法はなかなかだと思う。