Mars&Jupiter

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第2番ニ長調作品36を聴きながら二俣川から西谷まで歩く

2009-01-02 11:00:45 | ベートーヴェンの交響曲・管弦楽曲
元旦は二俣川から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、ベートーヴェンの交響曲第2番。
交響曲第2番ニ長調作品36は、
1801年から1802年にかけて作曲され、
翌年4月5日にはウィーンで初演されている。
興味深いことは第一楽章・第二楽章に比べて、
第三楽章・第四楽章が演奏時間からみて短いこと。
ただ、これに関しては交響曲第1番から第四番にかけて
同じような傾向が見られるので、この交響曲に限ったことではない。
やはりソナタ形式の第一楽章をどのように仕上げるかに
一番の力を注いだかのようにも見えるのである。
今回はフィラデルフィア・フィルハーモニー管弦楽団を、
リカルド・ムーティが指揮したCDを聴いてみた。

第一楽章はアダージョ・モルトの2分半近くの長い序奏から始まる。
このあたりはハイドンやモーツアルトなどの交響曲の
伝統的なスタイルを守っているように思えるものである。
しかし、その中で英雄的で劇的な音楽が登場するのは彼らしい。
主部のアレグロ・コン・ブリオは軽快で流れるようなしかし力強い
二つの主題が提示されて始まり、展開部ではそれら主題が変形され、
展開され、その技法はその後の成長ぶりを予感させるものだが、
それにしては短い展開部を経て再現部に入っていく。
ムーティはリズミックな部分を際立たせ、明快な演奏を見せてくれる。
第ニ楽章ラルゲットは、美しい旋律が際立つ抒情的な楽章である。
ソナタ形式で書かれており、宮廷的な華やかもあれば、
ホルンの吹奏などにもみられる牧歌的なのどかなところがあり、
だからといって単純ではなく、明暗のコントラストが付けられている。

第三楽章アレグロは、演奏時間3分程度の短いスケルツォ楽章である。
力強い主題はハイドンやモーツアルトのメヌエット楽章と明らかに違う。
トリオは管楽器中心にのどかで牧歌的な感じが対照的でいい。
そのあと冒頭の力強い主題が登場して華やかに終わる。
第四楽章アレグロ・モルトは、力強い主題が印象的である。
モーツアルトの交響曲のような軽快な感じで始まるが、
主題はソナタ形式の中で色々な形に展開され、
そのあたりがいかにもベートーヴェンらしい。
終楽章の軽快に流れる旋律や、最後の華やかに終わるところなど、
フィラデルフィア管弦楽団をムーティが指揮したCDでは、
バランスよく、明快な演奏で聴かせてくれるのである。
コメント
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