Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アーノルト・シェーンベルクの室内交響曲第1番作品9を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2009-01-21 07:14:14 | 古典~現代音楽オーストリア編
昨日は、二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1874年生まれのシェーンベルクの作品。
ウィーンで生まれた彼は、ユダヤ人の両親を持ち、
8歳の頃からヴァイオリンを習い、チェロを独学で学んだ。
ツェムリンスキーに師事した彼は、12音技法の創始者として有名である。
ナチスのユダヤ人政策に反対し、ユダヤ教に改宗し、
第二次世界大戦の時期にアメリカに亡命した。
室内交響曲第1番作品9は1906年に作曲された初期の作品で、
15人の独奏者による単一楽章による交響曲である。
高校時代にはよくブーレーズ指揮によるレコードを聴いていたが、
今回はホリガーがヨーロッパ室内楽団を指揮したCDを聴いてみた。

一楽章形式の交響曲ではあるが、5つの部分に分かれる。
第一部は提示部にあたり、四小節の導入のあと、
重ねられた5つの音で構成される和音が奏されたあと、
ホルン、木管楽器、弦楽器などにより様々な動機が奏でられる。
このメロディは後期ロマン派らしい雰囲気をもっている。
第ニ部はスケルツォの部分にあたり、とても速いテンポで、
オスティナート風な伴奏に乗って第一部の終わりに
登場したヴィオラの短い音型を用いて奏される。
第三部は展開部にあたり、第一部で使われた動機を用いた、
様々な展開が行われていき、最後四度和音が現れて終わる。
緩徐楽章に相当する第四部は、ヴァイオリンが活躍し、
夢のような感じでもあるが、再現部に相当する第五部を経て、
最終は行進曲風な音楽になり、弦楽器が軽快に旋律を奏する中、
ホルンが高らかに鳴り響き、全曲を終えるのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする