Mars&Jupiter

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ハンス・フーバーの交響曲第3番ハ長調作品118「英雄的」を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2009-01-26 10:14:33 | 古典~現代音楽スイス編
昨日は、二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1852年生まれのフーバーの作品。
以前レコード店で交響曲全集を見つけ、
どんな作曲家なのか知らないものの興味本位で買ってみた。
今回はそのうちの一曲を聴いてみることにした。
フーバーはスイスのゾロトゥルン州生まれの作曲家である。
1870年にライプチヒ音楽院で学び、
1877年に帰国し、音楽教師として活動し、
1889年にバーゼル音楽院の教授となった。
ブラームスとの親交もあり、8つの交響曲を残している。
交響曲第3番ハ長調作品118「英雄的」は、1902年に作曲され、
同年2月9日に初演され、ドイツでも演奏され大成功をおさめた。
リヒャルト・シュトラウスに献呈されたようだ。

第一楽章「導入」アダージョ・モルトは、
雄大な自然を思わせるような交響詩風の音楽である。
彼の歌劇「世界の春」の序曲と同一のもののようで、
ワグナー風、リヒャルト・シュトラウス風な音楽である。
第ニ楽章「葬送行進曲」は、レクイエム風の曲で、
悲劇的な主題をもとに展開されるが、
曲の中間部では穏やかで明るい部分もある。
第三楽章「死の舞踏」は、スケルツォ風で、
ベルリオーズの幻想交響曲の終楽章でも引用される
グレゴリオ聖歌風の主題をもとに展開されていく。
サン=サーンスとも親交があったというからか、
中間部は明るく、楽章全体がフランス的な感じがする。
第四楽章フィナーレ、アレグロ・コン・フォコは、
最初は力強い主題と感傷的な主題をもとに展開されていく。
第三楽章の主題も再現され、絡み合っていくが、
その後鐘とオルガンが加わり壮大な感じになっていく。
そしてソプラノ独唱が入り、最後オルガンの音で静かに終わる。
スイスという地理的な部分も考えると、フーバーの作風は、
ドイツ・フランスの音楽それぞれに影響されている感じがする。
この交響曲に関しては最初の2楽章がドイツ風で、
後半の2楽章はフランス風な感じがして面白い。
コメント
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