Mars&Jupiter

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カール・フォン・オルドネツの交響曲イ長調を聴きながら横浜から和田町まで歩く

2009-01-13 08:23:48 | 古典~現代音楽オーストリア編
昨日は、横浜から和田町駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1734年生まれのオルドネツの交響曲。
18世紀にウィーン中心に活躍した彼は、
貴族でも低い階層の出身だったようだ。
リッターアカデミーで学び、ウィーン大学で法律を学び、
楽団のヴァイオリン奏者として活動した。
作曲家としては70以上の交響曲を作曲するなどしている。

交響曲イ長調(Brown A4)は、1775年よりは以前に作曲されたようだ。
三楽章から構成されるこの交響曲を聴くと、
モーツアルトと同時代の作曲家であることは分かる。
第一楽章アレグロ・ピュ・プレスト・コン・フランケツッアは、
弦楽器以外にオーボエやホルンが加わり、宮廷的な華やかさがある。
第ニ楽章アンダンテは、弦楽器中心の曲である。
情緒的であり、ゆったりしたテンポの中、宮廷的な華やかさがある。
第三楽章アレグロは、第一楽章と同じように、
ホーボエとホルンが加わり、華やかで軽快な短い楽章である。
こういう作曲家の作品を聴くたびにモーツアルトやハイドンの影に
どれだけ多くの作曲家がいて、しかし現代で忘れ去られているかを
感じさせるのであるが、音楽というのはそういうところがある。
流行の裏には忘却というものがあり、気まぐれな聴衆に、
ある時はもてはやされ、その後は忘れ去られる運命にある。
つくづく作曲家は大変だなあと思うのである。