昨日は星川駅から横浜まで歩きました。
途中聴いたのは、1921年生まれのピアソラの作品。
アルゼンチンのマル・デル・プラタで生まれた彼は、
一家で移り住んだニューヨークで、
8歳の時にバンドネオン奏者にレッスンを受け始め、
11歳の時にはテレビに登場したということだから驚きである。
その後祖国アルゼンチンに戻ってからは、
タンゴの楽団に入ってバンドネオン奏者として活躍し、
1940年代半ばからは作曲活動にとりかかるようになった。
だから、彼の音楽の根底にはタンゴがある。
「5つの小品集」は、1980年に作曲された。
ギターのためのこの作品は、タンゴのリズムや
ミロンガ(タンゴの前身)の要素がみられる作品のようで、
これを聴くとやはりピアソラだなあという感じは受ける。
3曲目や5曲目の作品は弾むリズム感がいい。
1987年に作曲された「6つのタンゴ風練習曲」は、
無伴奏フルートのための作品である。
タンゴの音楽の世界を無伴奏フルートで、
創造しようとする大胆な発想はユニークである。
テレマンの無伴奏フルートのための12の幻想曲や、
バッハの無伴奏フルートのためのパルティータなどを
思わせるような練習曲集であるが、練習曲第2番は、
どことなくドビュッシーのシランクスを想起させる。
この練習曲集のなかでは一番長い曲である。
それをいうと練習曲第4番の下降するフルートの音型は、
まさしく、そのシランクスや牧神の午後の最初に似ている。
練習曲第3番は、タンゴの音楽とバロック音楽が、
融合したかのような軽快で華やかな音楽である。
多くの練習曲はそのタンゴ風というのを感じさせる。
地味ではあるが、なかなかの作品である。
有名な「タンゴの歴史」は1985年頃に作曲された作品。
「ボーデル 1900」、「カフェ 1930」、
「ナイト・クラブ 1960」、「コンサート 現在」という
4つの曲から構成されるフルートとギターのための作品である。
フルート奏者のマルク・グローウェルスと、
ギター奏者のグイ・ルコフスキーのために作曲したらしい。
マルク・グローウェルスが演奏しているCDもあるが、
ここではトッパーというフルート奏者によるものを聴く。
「ボーデル 1900」からして軽快で心地よい曲だ。
「カフェ 1930」は、ギターの哀愁漂う伴奏がいい。
三部形式で書かれた中間部は明るい音楽で、対照的でいい。
「ナイト・クラブ 1960」は、ピアソラらしく、
タンゴ風のリズムカルで軽快な曲である。
「コンサート 現在」は、伝統的なスタイルにこだわらない
「タンゴの革命児」ピアソラが、これからのタンゴの音楽の
進むべき一つの方向性を示したようなモダンな曲である。
途中聴いたのは、1921年生まれのピアソラの作品。
アルゼンチンのマル・デル・プラタで生まれた彼は、
一家で移り住んだニューヨークで、
8歳の時にバンドネオン奏者にレッスンを受け始め、
11歳の時にはテレビに登場したということだから驚きである。
その後祖国アルゼンチンに戻ってからは、
タンゴの楽団に入ってバンドネオン奏者として活躍し、
1940年代半ばからは作曲活動にとりかかるようになった。
だから、彼の音楽の根底にはタンゴがある。
「5つの小品集」は、1980年に作曲された。
ギターのためのこの作品は、タンゴのリズムや
ミロンガ(タンゴの前身)の要素がみられる作品のようで、
これを聴くとやはりピアソラだなあという感じは受ける。
3曲目や5曲目の作品は弾むリズム感がいい。
1987年に作曲された「6つのタンゴ風練習曲」は、
無伴奏フルートのための作品である。
タンゴの音楽の世界を無伴奏フルートで、
創造しようとする大胆な発想はユニークである。
テレマンの無伴奏フルートのための12の幻想曲や、
バッハの無伴奏フルートのためのパルティータなどを
思わせるような練習曲集であるが、練習曲第2番は、
どことなくドビュッシーのシランクスを想起させる。
この練習曲集のなかでは一番長い曲である。
それをいうと練習曲第4番の下降するフルートの音型は、
まさしく、そのシランクスや牧神の午後の最初に似ている。
練習曲第3番は、タンゴの音楽とバロック音楽が、
融合したかのような軽快で華やかな音楽である。
多くの練習曲はそのタンゴ風というのを感じさせる。
地味ではあるが、なかなかの作品である。
有名な「タンゴの歴史」は1985年頃に作曲された作品。
「ボーデル 1900」、「カフェ 1930」、
「ナイト・クラブ 1960」、「コンサート 現在」という
4つの曲から構成されるフルートとギターのための作品である。
フルート奏者のマルク・グローウェルスと、
ギター奏者のグイ・ルコフスキーのために作曲したらしい。
マルク・グローウェルスが演奏しているCDもあるが、
ここではトッパーというフルート奏者によるものを聴く。
「ボーデル 1900」からして軽快で心地よい曲だ。
「カフェ 1930」は、ギターの哀愁漂う伴奏がいい。
三部形式で書かれた中間部は明るい音楽で、対照的でいい。
「ナイト・クラブ 1960」は、ピアソラらしく、
タンゴ風のリズムカルで軽快な曲である。
「コンサート 現在」は、伝統的なスタイルにこだわらない
「タンゴの革命児」ピアソラが、これからのタンゴの音楽の
進むべき一つの方向性を示したようなモダンな曲である。