Mars&Jupiter

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オットリーノ・レスピーギの5つの小品を聴きながら、鶴ヶ峰駅から星川駅まで歩く

2008-05-18 04:58:08 | 古典~現代音楽イタリア編
さて、昨日は鶴ヶ峰駅から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1879年生まれのレスピーギの作品。
レスピーギがマルトゥッチに師事したことは以前触れたと思う。
だからかARTSのマルトゥッチの室内楽のCDには
レスピーギの室内楽曲が一緒におさめられている。
師のマルトゥッチがドイツ・ロマン派的な作品を残したのに対し、
レスピーギはどちらかというとフランス的な室内楽である感じがする。

ヴァイオリンとピアノのための5つの小品は、
ヴァイオリンとピアノのための6つの小品の数年後に、
作曲されたようだが、詳しい作曲年代はわからない。
とはいえ、1900年代に作曲されたものではあろう。
第一曲の「ロマンツァ」は文字通りロマン派的である。
第二曲の「朝の歌」は、軽快に流れていく曲である。
第三曲の「マドリガル」は、フランス風な作品で
どこかのどかな感じであり、牧歌的である。
第四曲の「子守歌」もフランス的でおだやかな曲である。
第五曲の「ユーモレスク」はヴァイオリン奏者の
腕のみせ場として、カデンツァ風の前奏があって、
主題がそのあと提示され、主題に基づく展開がある。
ヴァイオリンが奏でる美しい旋律に魅了される。

ヴァイオリンとピアノのための6つの小品は、
CDの解説によると1901年に作曲された作品であると書いてある。
しかし、1904年と書いているものもあるので
ともかくこの間に作曲された作品ではあろう。
第一曲の「子守歌」は、フォーレやドビュッシーなどの
フランス人作曲家が残した室内楽曲を思い出させる作品である。
第二曲の「メロディ」は、歌うようなおだやかな旋律が美しい。
第三曲の「伝説」は、悲しげな感じで始まる作品で、
ピアノの伴奏が目立たないが、なかなかいいと思う。
第四曲の「やさしいワルツ」は、パリのしゃれた雰囲気を、
感じさせるような華やかで軽快な曲である。
第五曲の「セレナータ(セレナーデ)」は、平和な感じで、
おだやかに歌いかけるようなヴァイオリンの旋律が印象的である。
第六曲の「アリア」は、悲しげな感じの旋律で始まるが、
アリアと題されているように情熱的である。
「ローマの松」などの管弦楽曲で有名なレスピーギであるが、
そこにはない別の側面を室内楽曲でみることができる。
コメント
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