Mars&Jupiter

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ホアキン・トゥリーナのピアノ三重奏曲第2番を聴きながら、西谷駅から二俣川まで歩く

2008-05-20 06:56:52 | 古典~現代音楽スペイン編
昨日は西谷駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは、1882年生まれのトゥリーナの室内楽曲。
ピアノ三重奏曲第1番ニ長調作品35は、1926年に作曲され、
スペインの国民音楽賞を受賞した作品である。
第1楽章のプレリュードとフーガの冒頭は、
悲劇的な、憂鬱な感じの旋律が、
チェロとヴァイオリンにより奏されるが、
フーガの部分になると明るさをみせながら、
フォーレやドビュッシーなどにみられる印象主義的な、
室内楽にみられる色彩をみせていく。
第2楽章の主題と変奏は、主題をチェロが奏し、
ヴァイオリンが加わり、ピアノはコードの音を加える。
第一の変奏はややピアノを中心にスペイン風となる。
第二の変奏はとぼけたようなユーモアある変奏、
第三の変奏は8分の5拍子による変奏、
こんなように5つの変奏を展開し、
最後は主題が再び奏されて終わる。
第3楽章のソナタは主題をもとに展開していく。
明るさを保ちながらおだやかな曲が流れていくが、
最後で第1楽章の主題が顔を出すのが、
効果的な演出となっている。

ピアノ三重奏曲第2番ロ短調作品76は、
1933年に作曲された作品のようである。
第1楽章のレント-アレグロ・モルト・モデラートは、
憂鬱な感じの旋律と、明るい主題が出ているあたりは、
ピアノ三重奏曲第1番と似たところもあるが、
さらに成熟した作曲技術をうかがうことができるが、
やはり近代フランス作曲家の室内楽を聴いているような
錯覚に陥ってしまいそうなくらい、印象主義的である。
第2楽章のモルト・ヴィヴァーチェは動きのある短い曲だ。
8分の5拍子で書かれ、スペイン的な部分を感じさせる。
第3楽章のレント-アンダンテ・モッソ-アレグレットは、
フランス印象主義的な音楽とスペイン的な要素が
うまく融合した感じを思わせる音楽である。
コメント
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