そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

震災で失ったモノ

2011-06-26 | マスコミ報道

 東日本大震災で物理的に、具体的に失ったものは数多くある。震災地に限らず、関連企業や事業の行き詰まりなど枚挙にいとまがなく、無数にある。

 しかし、本来なら失うこともなかったようなモノまで失くしていることに Photo_3 気が付く。その原因は、原発と政治の貧困である。

 世界では、この3カ月の間に大きな動きが、日本の震災とは関係なく展開されている。日本は、世界から同情され3486169625てはいるが、部外者的な扱いになったままである。

 リビア情勢が混とんとしている。カダフィは意気軒高である。NATO軍が空爆を繰り返しているが、これは明らかに内政干渉である。カダフィは擁護されるべきと言っているのではない。国家は自らの国民の力で解決すべきなのである。そのことへの協力は、あくまでも非軍事的であるべきである。

 オバマはリビア出兵を議会によって拒否された。アフガン撤退のスケジュールは、渋々容認されたが、結局はオバマも武力によって解決を試みているのである。

 東南アジアで、大陸棚なの資源確保のために、中国の領海進出が活発になってきた。中国は尖閣列島に対しても、同じ発想である。ベトナムやフィリッピンとの協力する、絶好の機会である。

 金正日が息子のために、中国更にはロシアとの関係を深めようとしている。今こそ、韓国と密接な連携を確認するべきであろう時期である。金体制は当分続くのか。

 IAEAの閣僚会議で、日本は今こそ脱原発を基軸にした政策を打ち出し、世界をリードするべきであった。現実には、各国の国内事情に配慮した、具体性のない内容に収まってしまった。唯一の被爆国家としては、あまりにもお粗末な閣僚会議の結果である。

 普天間基地は、結局は自民党が取りまとめた案に、2プラス2で決めてしまった。民主党の言ってきたことが、アメリカの言いなりで具体的に反故にされたのである。

 この他にも多くの問題ややらなければならにことがたくさんある。震災だけならともかく、政治のドタバタ劇の中で、あるいは放射能対策が後手後手になる中で、日本はほとんど何もできずにいる。

 政治の貧困と言うにはあまりにもお粗末な現実であるが、どこかでツケを払わされることになる。

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