集団的自衛権などと、持って回った言い方がおかしい。もうすっかり慣れっこになってしまったが、自衛権などと直接的でない言い回しは事の本質を覆い隠すものである。しかも集団的となれば、まるで正義の集団のように振る舞うかのようである。
東京外語大教授で国連など海外支援の経験が深い伊勢崎賢治氏の言うように、非武装国家が武装国家になるのだと理解すれば解り易い。集団的自衛権は有するが、憲法上行使できないとする従来の見解は、平和憲法と自衛隊を持つ国家の最低限の歯止めであった。
安倍首相が取り乱しながらも急ぐ、集団的自衛権の容認はまさしく、世界に非武装国家として得た信用をかなぐり捨てて、日本が武装国家に変貌することを意味する。
こうした国家の根幹に関わる変質を、与党協議という枠内だけで進める危うさは、極めて問題である。国民もいなければ、国会議員もいない。憲法を解釈だけで思うように変える行為は、立憲国家を否定することでもある。
日本がついに武装国家になる。そのように捉える方が解り易い。ついに日本は武装国家に変貌する。
そういえば原則禁止されてきた武器輸出もできるようになったし、特定秘密保護法もできたし、国家安全保障会議もできたし、何よりも野党の多くの賛同も得られた。ぜーんぶ、安倍晋三がやったことである。
すっかり日本が武装国家に変貌した後で、憲法が国の形に合っていないないから変えましょうということになるのであろう。
平和憲法、民主主義、立憲主義はもう過去のものになったのか?そしてこの変貌は、国民の多くが望んだことなのだろうか?
民主党が与党だったらこんなふうにならなかった気がします。大惨事が起きても協力もしない自民党に潰された気がしています。
私は安倍晋三が最初から嫌いでした。歴史に大きな汚点を残す、とんでもない総理の気がしています。
でも多数に選ばれてなった総理なら、仕方ないシナリオなんでしょうか。
それにしても、日本はさらに恐ろしい世の中になろうとしている。かつての大戦争で完膚なきまでに叩きのめされ、原爆2発も落とされ、実質的「モルモット」扱いされ大虐殺されたのに、今また同じ轍踏む可能性ある道を歩もうとしているのだから。しかも原発投下した下手人と共にという、ブラックユーモアと言うにはあまりにも皮肉過ぎる現実を突きつけられてである。
そんな状況下にあり、不平不満を外に向かわせるべく主戦論を鼓舞しているのが世間知らず超あまちゃん親の七光り政治屋アベシンゾーということだろう。
もういい加減にはこんな人物や同様の思考発想しかしないできないジミンコーメーらを日本の政治や行政の舞台から退場させね限り、特に日本庶民はいつまでも苦しみ続け、日本という国自体が結局は崩壊してしまうのではなかろうか。
もちろん、憲法改正は秘密保護法、武器輸出解禁、集団的自衛権、教育の政治介入という階段を一歩いっぽ上り詰めた先に目標としているだろう。民主党は、その一段いちだんの階段をいい加減に対処し9条を国民に問えと寝ぼけた発言をしている。
残念ながら、自民党政権は戦争ができる国を実現するため、周到に準備を進めている。実際に、地域限定の集団的自衛権は霧散した。
仮に集団的自衛権が実行された場合、自衛隊員の入隊希望者は居なくなるだろうという論議がある。米国の場合、貧困層の子供が大学進学資金調達目的に入隊し多くの若者が戦場で命を失い、あるいは戦争体験後遺症(PTSD)で社会に復帰できない人も多いと報道されている。
安倍政権は入隊希望者減少は織り込み済みの課題だろう。OECD最新データでは日本の貧困率は16.0%、イスラエル、トルコ、チリに次いで4番目と発表されている。独断だが、あえて格差社会を作ることによって、自衛軍兵士定員補充は可能と読んでいるのではないだろうか。
先日放送された、日本の子供6人に1人が貧困というETV特集で衝撃を受けた。安倍内閣支持率を下げることが政策変更を訴える最も有効な手段ではないだろうか。
このまま自民党が与党の座に居座れば、日本は殺戮国家になるのは確実、日本が破壊尽くされるの必至だからね!
日本を守るにはそれしかないな!