福島県相馬市の45歳の酪農家が自殺した。フィリッピンからの嫁さん を、3人の子供とともに実家に帰していた。出荷停止になって、搾乳した牛乳を廃棄する毎日だったが、結局3月末に乳牛は全頭売却した。
この 酪農家は、昨年建てたばかりの堆肥舎で首をつった。壁には沢山の周辺知人へのお礼とともに、恨みに満ちた言葉か書き捨てられていた。農家は全てそうだが、とりわけ畜産農家は、原発の被害を深刻に受ける。
畜産農家の中でも、酪農家はさらに厳しい。毎日生産するために、今回のような基準の、曖昧な放射線被害にうろたえるばかりである。さらに何よりも大切な牛乳を廃棄する、断腸の思いに耐えるにはあまりにも過酷である。
酪農家は誰もが負債を多かれ少なかれ背負っている。収入を断たれた酪農家は、毎日餌を与えるかわいい牛を愛玩動物のように飼うわけにはいかない。全国の酪農家とその関係者は、昨年建てたばかりの堆肥舎で自らの命を絶ったこの酪農家の自殺を、涙なくして見ることが出来ない。
自殺した酪農家が、壁に残した言葉である。「原発で手足ちぎれる酪農家」あるいは「原発さえなければ」と言うような心情を、東電や原発推進派の人たちは理解できるだろうか。
このブログで何度も同じことを書くが、核の事故は一般の事故とは全く異なる。事故はつきものだとか、すぐに影響はないとか、核に対する無知な言葉でマスコミは彩られている。
報道で、汚染物質を除去したなどと、まるで放射性物質がなくなったような表現を平気で行う。表面を削っても、汚染した土は存在する。冷却水のセシュウムを除去したとしてるが、場所を変えたにすぎず汚染物質がなくなるまで、10万年を要することなど書かれることはない。
南相馬市でサンクチュアリfarmをやる動きがある
そこで牧場主をやる選択もあります
牧場主さんへのお手当は全国から寄付を集めるみたいです
難しいとは思うけど、死を急いでいる方はあと1日、一週間でもどうか長く生きてください
何度も読ませていただき、本当にまさしくその通りだと思います。
自己責任をとるには、あまりにも過酷な環境です
支援本部も東電も何かに絡まっているように思えてなりません。
これから必ず来る関東・東海に備える準備すら今はできて
いないと思います。
福島ではなく北海道への移動が一番好ましいと思っております。
仮に自民政権下でこの事態が起きていれば事態はもっと深刻になったでしょう。なぜなら、菅総理は東電首脳に怒鳴ったと伝えられ自民が偉そうに批判をしました。谷垣党首の冷却水注入批判も同様、現場を知らない東電の天下り幹部の進言を確認もせず党首討論で偉そうに菅首相を追求したのでしょう。これって、谷垣の責任引責問題でしょう。自民政権下で福島原発撤退を拒否できたか疑問です。
そもそも、自民・公明(小沢グループ)の菅政権下ろしは国難の事実認識ができていない最大の問題です。国会議員は自己保身や権力闘争にうつつを抜かしている場合でない。菅も石原(谷垣は無視されてる?)のころころ変わる発言は困ったものですが、一貫性で言えば菅首相に一分の理はあると思います。
大震災の復帰・復興も大変ですが、世界初の重大な原発事故に危機感を持たない国会議員に国民代表の資格はないです。国民ができることは、この国難での国会議員の発言をしっかり覚え次の投票に意志を示すことです。