イタリアで、原発を将来的にも受け入れないかどうかの、国民投票が行われた。投票率は57%程度のようである。
反対派はおそらく相当高い確率で投票するであろうが、反対は90%を超すようである。女問題で何かと物議をかもしだす、推進派でお金持ちのベルルスコーニ首相ではあるが、原発さよなら宣言を早くも行った。この辺は潔い。いつまでも辞めるとか、何とかイジイジいっている何処かの首相とは違う。
EU諸国では、一旦原発再開を訴えて当選した、メリケルであるが反原発の緑の党が勝利したことで、科学者のメリケルは25年までに原発をなくすことを宣言した。
スイスは、原発大国フランスに隣接しているが、国境付近に古い型の危険と言われる、原発に常に怯えている。スイスも脱原発を宣言している。
先日深夜放送で見た、北欧の核廃棄物の貯蔵を扱ったドキュメントでは、10万年先まで封じ込める施設の建設を行っていた。地盤の固いヨーロッパですら、このくらいのスパンで処理施設を考えている。人類が絶滅しているであろうが、その時代への危険を知らせるメッセージの記載でもめていた。
彼らが、具体的に脱原発に動き出しているのは、日本の福島原発事故が契機である。その本家本元の日本では、原発に対する本格的な論議もなければ、国家の大きな目標も計画も見当たらない。貧相な国内である。