そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

日本が専守防衛を放棄したことに気が付かない

2019-01-02 | 平和憲法

これは来年の中学の公民の教科書である。まるで自民党の宣伝パンフレットのように、安倍晋三があちこちに出て国民の皆さんが選んだ首相ですとご満悦顔である。安倍晋三が教育に手を伸ばし始めた。
嘘を平気で言い続け、法案の説明すらロクにしない、出来ない、無視する、そんな男を堂々と教科書に掲載する。偏向教育もいいところである。
そして何よりも、すでに安倍晋三は実質的に改憲を終えていると言って過言ではない。集団的自衛権行使容認を閣議決定し、公明党の御託を聞いたふりして、一連の安保関連法案を強行採決した時点で、最も大きな憲法の壁をなくしたといえる。アーミテージが邪魔だと言った九条の壁をなくしたのである。
自衛隊の専守防衛を否定した時点で国民の憲法への感覚を麻痺させ、艦船を空母に作り替え、全く機能しないであろう設置型イージスアショア建設を二基建設に取り組み、世界中のどの国も二の足を踏み注文がない145億円するF35Bを109機購入をトランプに確約する。これらの一連が全て憲法違反である。
アメリカの要請があれば、何処にでも出かけることができる。実質どんな紛争や戦争でも武器を持って自衛隊が出掛けることができる。今更国民の60%以上が憲法に手を加えることに反対しているのに、手を出すことはないだろう。そうした読みがあるのだろう。このところ改憲への動きが鈍い。

折角敗戦を経験したのに、今度は上手くやれば勝てると思い始めるのは、為政者たちに戦争の実感が薄くなってきたためでないかと思われる。
自衛以外の戦争はこの100年起きていない。相手行が悪いという理論は、相手国も同じである。そうした当たり前のことに盲目にさせるのは、愛国心や脅威論などを教科書を通じて叩き込まれるからである。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« IWC脱退は憲法違反で、安... | トップ | 国家財政破たんを手助けする... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ノブ)
2019-01-03 14:41:42
獣医さんの言うとおり現憲法は実質変更されたと考えてもおかしくない。
現に先日の射撃レーダー事件で海自のP‐1パイロットは平然と「こちら日本海軍・・」と通信している。自衛隊の現場では日常からミリタリー感覚なのだろうが少しは憲法条文を読み返せ。
安倍の肝いりで放映された動画からは遭難漁船の安否確認作業は全くされず無言で韓国艇の上空を旋回飛行している。日本と違って韓国軍は北朝鮮と休戦中であり常時臨戦態勢であることを忘れてはならない。不審と見れば照準を合わすこともありうる。その事をパイロットは知らないはずはない。知っていないならアホである。
もしも安倍晋三のように軍事強国・大国意識が海自のパイロット達にも浸透しているとすれば旧海軍そのものではないか。憲法9条には未だ自衛隊は明記されてはいない。レーダー照射をキャッチしただけで敵対行為とみなすことは慎んだほうが良い。

今日の北海道新聞には外国人労働者が地域を支え共生関係が新時代を作ると書いてあった。 冗談じゃないぜ新聞人!
日本人の若者も中高年者も望む仕事とそれに見合った収入を得ることは出来ないでいる。非正規・フリーター・引きこもりの現実を解決していないのに外国人労働者・移民を肯定するような記事を書くな。
日本人の生活権さえ充足出来なのに外国人を受け入ればさらに困窮者が増える事は明らかだ。
現憲法がうたう基本的人権を損なう移民法を新聞人までもが無感覚になるとは何か恐ろしい気がする。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

平和憲法」カテゴリの最新記事