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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

現実的に対応するべき

2008-06-27 | 朝鮮半島

今回のアメリカの、北朝鮮に対する政策の180度の転換によって、日本は外交力を問われることになる。経済制裁などは、自国だけで決定できるいわば国内問題と言ってよいが、外交交渉は全く異質のものである。

外交は、筋を通せば実が付いてくるようなものではない。北朝鮮がそのよい例である。核開発の実態を示すことで、彼らは最も大きな成果である金正日体制を維持でき、さらに多くの支援や海外資本の投資さえも受け入れることになるのである。北朝鮮の大勝利である。

彼らは、韓国の閣僚を大量に殺害したり、航空機の爆破や偽ドルの製造・流通それに覚せい剤の製造・密輸さらに拉致などなど、およそ考えられる悪の限りをつくしてきた国家である。

その非人道的な国家犯罪を、何一つ問うことなく今国際社会に迎え入れようとしているのである。唯一例外が、日本である。拉致問題を決して下ろさない。その方針は下げるべきではない。

しかしながら、窓口がなければ外交にも何もならない。北朝鮮への経済制裁は、嫌味以外にほとんど意味55 を持たなくなっている。今回のアメリカの、テロ支援国家解除で窓口ができたのであるから、これは決して失ってはならない。

拉致被害者の方々の強硬態度は理解できるが、過去の経緯を見れば分かるように、北朝鮮がすんなりと今後も核の放棄を含め、6者協議の合意を守るとは思えない。いずれの日にか、内政の破たんを再び外交交渉に持ち出す時が来る。

そうした意味で、残りの4者に対しても日本は、毅然たる姿勢を崩すことなく、手練手管の北朝鮮との交渉を示さなければならない。パフォーマンスでもよい。

拉致に関しては、多分彼らには解決能力すらない。実態そのものを把握しているとは思えない。日本の捜査陣が出かけたところで、事実関係が徹底究明されるとは思えない。彼らが、誠実に対応できない理由はここにある。

そうした極めて現実的な視点から、北朝鮮との交渉を行うべきである。が、この国の政府にその能力があるかは疑わしくもあり、過度の期待をかける方がその方が非現実的でもあるかもしれない。日本の外交能力、交渉力が問われることになる。

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