そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

「”異次元”の圧力を北朝鮮にかける」、はて?どっかで聞いたような・・

2017-09-08 | 朝鮮半島
北朝鮮はミサイル発射に続く核実験と、国連の安保理決議を次々と無視しする行動をとり続けている。これに対して、安倍晋三は間髪入れずに、トランプと会談重ねている。安倍晋三が何を話したか明らかにはされていないが、おおよその察しはつく。これまでの言動からすると多分、トランプに話し合いをするようなことはしてもらいたくないと、言い続けているのだと思われる。
安倍晋三は声明を間断なく発している。北朝鮮に対して、先ずは「強い圧力をかける」と言いその次は、「更なる圧力をかける」ときて、「これまでにない圧力をかける」と言い出した。
そして、昨日の韓国との話し合いでは、「異次元の圧力をかける」ときたものである。はて”異次元”とは何処かで聞いたような台詞である。日銀総裁のクロトン(黒田東彦)が、「”異次元”の金融緩和」をかけると言って久しい。デフレ脱却2%の物価上昇を、アベノミクスの第一の矢に沿って経済政策に掲げたが、一向にインフレも2%の物価上昇も起きていない。金融緩和を行えば市場に金がジャブジャブ出てインフレになるという、画餅である。そこで次々と、異次元金融緩和を行って遂にマイナス金利まで到達した。同じ思想で行っているから、彼の異次元をいくら拡大しても、目標は達成できない。最初の方針が間違っているのである。
GDPの60%を占める国民の消費動向を、賃金抑制でおさえ込んでいるのが改善されない限り、いくら異次元と言われても何も変わるものではないのである。起きたのは格差と不安定社会である。賃金格差、地方格差、業種間格差なにより非正規雇用者が量産される社会不安である。

安倍晋三は経済制裁と、多分トランプに軍事圧力を日本が協力すると申し出てて促しているのである。北朝鮮憎しの右翼思想の怨念は変わらない。圧力の強化と協力を、”ウラジーミル”くんに頼んでは見たが、にべもなく断られた。ロシアは中国が引いた、北朝鮮の求める位置を得ようとしているのである。
早話が、安倍晋三が北朝鮮のミサイル発射からおっとり刀でとった行動は、ほとんどの国が懐疑的である。政治素人で軍事無知のトランプでさえ、すでに軍事的オプションを諦め、落としどころを模索している。
一国でも外れれば、経済制裁など意味がない。制裁はむしろ北朝鮮の国民を苦しめ、アメリカなどに怨念を抱かすだけである。更なる体制強化にもつながる。圧力をいくら異次元にしても、ウラジーミル君の言うように、草の根を食べてでも北朝鮮は核を放棄しない。安倍晋三もクロトンも学習能力がない、哀れな人種である。
形態としては様々な対応があると思われるが、北朝鮮を話し合いのテーブルにつかせなければ、朝鮮半島情勢は悪化する一方である。そのためにも先ずは安倍晋三の圧力一辺倒の方針を撤回するべきである。加計問題が危険水域に達してきている。クロトンも引退する、格好のの引き際である。晋三君。
コメント (3)
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