そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

北朝鮮を挑発する米韓の損得勘定

2010-12-20 | 朝鮮半島

韓国軍は20日、北朝鮮の砲撃に伴い中断されていた延坪島海上射撃訓練を実施した。合同101220参謀本部が明らかにしたところによれば、訓練は同日午後2時30分ごろに始まり、午後4時4分ごろに完全に終了した。韓国軍は万一の事態に備え警戒態勢を維持し、北朝鮮の軍事動向 を注視しているが、いちいち反応してやるかとだんまりを決め込んでいるようだ。

これに先立ち、日米、日韓と合同くんれをやっているし、日韓はそれぞれにオブザーバーを出している。以前なら大騒ぎになるところである。自衛隊をすっかり通常の軍隊にしてしまい、北朝鮮の挑発行為がこれらを黙らせたことになる。北朝鮮の挑発行為は些かの理由を認めたいと思っている、好意的な人たちをも遠ざける行為でもある。彼らにはそうした分析能力がない。

北朝鮮の延坪島攻撃が以外と精度が高かったことも解ってきた。民間人が亡くなったのは、旧軍事施設のあったところだったそうである。島の裏側を攻撃するのも大したものだと思っていたが、制度は高かったようである。問題は情報が古かったことである。

仮に韓国が北朝鮮と構成すると、韓国側の圧倒的な平気でせん滅できるかと思ったら、意外とそんなことにならないようである。戦争になっても、経済的なダメージが殆ど起きない北朝鮮に比べて、韓国は大変である。ウォンが急落するだろうし、交易がGDPの60%を占める国である。政情不安が一気に経済を冷え込ませることになる。

つまり、小さな交戦でも起きたら損害が大きいのは韓国なのである。妙な言い回しになるが、北朝鮮は経済的にもこれ以上落ちることはない。却って国民は団結することになる可能性が大きい。国連の制裁決議も名指しできないいい加減なものになって、北朝鮮の国連大使は大いに満足する結果となったと喜んでいる。

北朝鮮の瀬戸際外交はこうしたことを背景に行われているのである。中国とロシアが抑制的に動いている間は、北朝鮮は同じことを繰り返すであろう。日本は、6者協議を受け入れるように各国に申し込むべきである。米韓と一体になってなどと言っている間は、局面の打開はないだろう。日本だけがこうしたことが出来る立場にあると言える。アメリカ依存をより大きくと言った、菅政権では無理であろうが。

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